木造サイディングを考えている人必見!メリットや注意点を解説

木造サイディングとは、天然木でできた板状の外壁板のことです。

木造サイディングは木のぬくもり感じることのできる家を作れますが、防火性・耐水性に劣るという欠点があります。

もし、木造サイディングの家にしようと思っているのであれば、注意すべきことを理解した上で決定しなければなりません。

今回は、木造サイディングのメリットや注意点、メンテナンスにかかる費用などを詳しく解説。

最後までしっかり読んで、木造サイディングを採用すべきかを判断する材料にして下さいね。

1.木造サイディングとは

そもそもサイディングとは、板状になった外壁素材です。

この板状のサイディングを建物に合わせて貼り付けていきます。

木造サイディングとは、木でできたサイディングのことを言います。

板を張り付けていくだけで外壁が出来上がるので、少ない工程で済みます。

木造住宅との違い

木造住宅とは、土台・壁・柱などの構造体を木材とする住宅です。

一方、木造サイディングとは「木造のような外壁」が作れる外壁素材と考えましょう。

そのため、鉄骨造住宅や鉄筋コンクリート住宅に木造サイディングを使用することで、木造住宅のような外観となるのです。

もちろん、木造住宅に木造サイディングを利用することもできます。

モルタル外壁との違い

モルタル外壁とは、セメントに砂を混ぜた外壁です。

上から塗装を吹きかけたりローラーで模様をつけたり、色を付けられます。

モルタル外壁は職人が手作業で外壁に塗っていくので、オリジナルの模様やデザインで外壁を作り上げることが出来るのです。

一方、木造サイディングは、工場で量産されたサイディングを張り付けていくことで外壁が出来上がります。

すでにあるデザインの中から選ぶので、好みの外壁を選びやすいです。

2.木造サイディングのメリット

木造サイディングのメリットは、風合いのある家に仕上がることです。

木ならではの質感があり、温かみのある家になります。

「本当は木造造りにしたい」と思っても、費用が高かったり痛みやすいという理由から諦める人も多いです。

そんな人でも、風合いのある木造づくりのような家を作れますよ。

3.木造サイディングの注意点

木造サイディングの注意点は以下の3つが挙げられます。

  1. 防火性に劣る
  2. 耐水性に劣る
  3. 価格が高い

以上の3点を理解した上で、木造サイディングを選ぶべきか考えましょう。

注意点1.防火性に劣る

木造サイディングは、他の外壁材質と比べると防火性が劣ります。

それは、天然木を使用しているので、燃えやすくなっているのです。

そのため、防火指定のある地域では木造サイディングを使用できないこともあります。

注意点2.耐水性に劣る

木造サイディングは耐水性に劣ります。

風通しの悪い場所だと、雨に塗れると乾きにくいです。

そのまま放置していると、木が腐ってしまうこともあります。

そのため、こまめな再塗装やメンテナンスが必要となるのです。

注意点3.価格が高い

窯業系サイディングと比較すると、価格が高いです。

価格が高い原因は、天然木で原材料が高いことほとんどが輸入品であることです。

これらの注意点もふまえ、「木の温かみのある家にしたい」という人におすすめの外壁素材です。

4.最適な外壁材の選び方

木造サイディングを検討している人は、他の外壁材と比較をして採用するか決めていきましょう。

種類 デザイン性 防火性 耐水性 メンテナンス周期 新築費用
(30坪の目安)
窯業サイディング タイル調や石積み調、レンガ調など 7~10年 100万円〜200万円
木造サイディング 木独特のあたたかみ × 7~10年 200万円~400万円
金属サイディング モダンでスタイリッシュ 10~15年 120万円〜260万円
樹脂サイディング 立体感のあるデザイン 30年程度
(ほとんど不要)
150万円〜300万円

おすすめは、窯業(よいぎょう)サイディングです。

窯業系サイディングとは、セメントに繊維質を混ぜて、軽量化と強度強化を実現したサイディングボードです。

窯業サイディングは、デザインが豊富で、温かみのあるイメージを持つデザインが多くあります。

木造サイディング独特の天然木の風合いこそ出せませんが、タイル調や石積み調の自然で温かい出材が多いのです。

防火性・耐水性に優れており、導入コスト(新築費用)も木造サイディングより低く抑えることが出来ます。

もし、天然木にこだわらないのであれば、窯業サイディングが機能面・コスト面においておすすめです。

5.木造サイディングをしたときにかかる日数

木造サイディングの工事をするためには、新築で10日~20日ほどかかります。

しかし、雨の日は工事が出来ません。

そうなると工程が進まないので、大幅に日程が必要となるので注意が必要です。

新築での木造サイディング工事は以下の4つの工程に分けて行われます。

  1. 透湿防水シートの施工(1~2日)
  2. 間柱施工(2~3日)
  3. サイディングの張り付け(6~10日)
  4. シーリング工事(1~3日)

それぞれどのようなことが行われるのか確認しましょう。

工程1.透湿防水シートの施工(1~2日)

まずは、透湿防水シートで家全体を覆っていきます。

透湿防水シートとは、水は通さないけど湿気や水蒸気を通すシートのことです。

サッシまわりは、防水シートでしっかりと止めていきます。

工程2.間柱施工(2~3日)

透湿防水シートの上から、柱と間柱に通気空間を作ります。

そのために、一定間隔で柱と間間柱に通気金物を打っていきます。

工程3.サイディングの張り付け(6~10日)

事前にサイズを合わせた木造サイディングを張り付けていきます。

左から右、下から上と、一定方向にしっかり固定します。

工程4.シーリング工事(1~3日)

仕上げにシーリング工事を行います。

シーリングとは、水密性や気密性を高めるために、隙間に合成樹脂や合成ゴム製のペーストを充填することです。

つまり、シーリング工事とは、サイディングとサイディングのつなぎ目に、シーリング材を埋めていきます。

この作業をすることで、雨漏りを防ぎ防水性を高めたり、伸縮性を高めて地震に強い耐震性のある建物にしていくのです。

6.一度の木造サイディングメンテナンスにかかる費用

木造サイディングのメンテナンス周期は7年~10年です。

木造サイディングは水に弱く腐りやすいため、他のサイディングと比べて頻繁にメンテナンスが必要となります。

そこで気になるのが、1度にかかるメンテナンスの費用ですよね。

メンテナンスには、以下の工事が必要となります。

  • シーリング工事
  • 塗り替え工事
  • 張り替え工事

以上の3つです。

それぞれメンテナンスの周期が異なるので、周期と費用を見ていきましょう。

メンテナンス名 メンテナンス費用 メンテナンス周期
シーリング工事 約20~45万円 7~10年
塗り替え工事 約70~150万円 7~10年
張り替え工事 約300万円 30~40年
足場代などの諸経費  15万~20万円 工事をするたび

※30坪の家の場合

このように、7年~10年に一度はシーリング工事と塗り替え工事をしなければなりません。

一度のメンテナンスでかかる費用を計算していきましょう。

シーリング工事と塗り替え工事の費用

シーリング工事と塗り替え工事は同じ周期なので、一度に行うことが出来ます。

その場合のメンテナンス費用は、安く見積もると、

シーリング工事20万円+塗り替え工事70万円+諸経費15万円=105万円

となります。

これを7年~10年に一度行う必要があるのです。

35年間のメンテナンス費用の総額

さらに、張り替え工事を家の購入から35年後に行うとします。

35年間のメンテナンス費用の相場は825万円です。

35年間でかかるメンテナンス費用を以下の表にまとめました。

工事名 7年後 14年後 21年後 28年後 35年後 総額
シーリング工事 20万円 20万円 20万円 20万円 20万円 100万円
塗り替え工事 70万円 70万円 70万円 70万円 70万円 350万円
張り替え工事 –  –  –  300万円  300万円 
諸経費 15万円  15万円  15万円  15万円 15万円  75万円
総額 105万円 105万円 105万円 105万円 405万円 825万円

このように、低く見積もっても35年間で825万円ほどのメンテナンス費用が必要です。

7.失敗しない施工会社の選び方

最後に失敗しない工事会社の選び方をお伝えします。

お金を無駄にしたり、後悔をしないためにもしっかりと信頼できる業者にお願いすることが大切です。

そこで、失敗しない施工会社の選び方を確認しておきましょう。

選び方1.知識や経験のある業者を選ぼう

しっかりとプロの知識や経験がある業者を選びましょう。

具体的には、こちらから事前に質問をたくさんするべきです。

  • 「どのような工程で進めますか?」
  • 「どのような材料を使いますか?」
  • 「その材料は何故うちの家に向いてるのですか?」

など、さまざまな質問をして、納得のいく答えがもらえるかを見極めて下さい。

もし、あいまいな答えだったり、提案がないようでしたらその業者はやめておくべきです。

「信頼できて頼れる!」と思える業者を選びましょう。

選び方2.「自社独自開発」と言う業者はやめよう

独自開発をした塗料を使っているという業者には注意が必要です。

特に「一度塗ると30年持ちますよ!」等と、15年以上持つと言い張る業者は嘘をついています。

現在はそういった塗料の開発はされていません。

独自開発と言っている塗料も、ラベルを張り替えているだけの可能性が高いです。

選び方3.複数の見積書を出してもらおう

いろんな塗装方法で見積書を出してもらいましょう。

嫌がる業者は、「売らないといけない商品」を売りつけている可能性があります。

「費用の比較をしたいので、3パターン見積書を出してください」と言うと良いです。

その中から、あなたの家にとって一番いい方法で施工をお願いするようにしましょう。

選び方4.工程の写真を送ってもらう約束をしよう

工程ごとに写真を送ってもらう約束をしましょう。

写真を送ってもらうことは、「作業をちゃんとしましたよ」という証拠です。

この約束を嫌がる業者は、手抜きをする可能性があります。

「工程の進捗を写真で送ってほしいです」と伝え、快く了承してくれる業者を選びましょう。

8.3つ以上の業者に見積もりをしてもらおう

業者を選ぶときには、3つ以上の業者を比較しましょう。

業者によって、費用や条件、選べるデザインが変わります。

一括見積サービスなら、地域の複数の業者を紹介してくれて、とても便利です。

ぜひ、3つ以上の業者を比較して、自分の思いをしっかりと叶えてくれる業者を選びましょう。

まとめ

木造サイディングとは、木のぬくもりを感じられる素敵な外壁を作る素材です。

しかし、耐水性に劣ることから、頻繁なメンテナンスが必要となります。

木造サイディングの特徴を理解した上で、外壁の素材選びをしましょう。

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