トタン屋根のサビや色褪せを塗装で解決したい!DIYもできる?

自宅のトタン屋根のサビ色褪せが目につくようになってきたけど、どのタイミングで塗り替えするべきか悩んでいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、トタン屋根の塗装はサビを見つけたらできるだけ早く塗装した方がよいです。一度サビが発生するとすぐにサビが広まってしまう可能性があるからです。

本記事では、トタン屋根の塗装についてその工程やDIYするメリット・デメリット、塗料の選び方、DIYと業者との費用の比較などお伝えし、トタン屋根塗装を検討されている方の悩みを解決します。

1.トタン屋根の塗装について

トタン屋根は劣化が進むとサビが目立ってきますが、一度サビが発生すると自然にきれいになることはありません。それどころか、サビが発生するとサビがサビを呼んであっという間に腐食が進み、最終的には穴が空いてしまうこともあります。

こうならないために定期的なメンテナンスが必要です。

具体的には、トタン屋根を塗装することです。

1-1.トタン屋根塗装の判断基準

トタン屋根の塗装の判断基準として、10年前後を目安にするとよいとされていますが、実際にはサビが出はじめたらできるだけ早めの塗装した方がよいです。

一度サビが出ると、あっという間に屋根全体に広がってしまうことがあるからです。

短い期間で塗装するのはもったいない気もしますが、サビが屋根全体に広がるとケレン作業(サビや旧塗膜を落とす作業)が増え、料金が高くついてしまいます。

また、最悪の場合は屋根を葺き替えしないといけないこともあります。

葺き替えとなると、ただの塗装と比べてその金額はずっと高額なものになります。

1-2.葺き替えや重ね葺きが必要なケース

トタン屋根の劣化が進み、穴が空いたり雨漏れが発生したりすると、葺き替えや重ね葺きを検討する必要があります。

重ね葺きは既存のトタン屋根を残しその上に屋根材をかぶせる工法で、葺き替えは既存のトタン屋根を撤去してから新しい屋根材に替える工法です。

重ね葺きについて注意点

サビによる腐食や劣化が屋根の下地にまで侵食している場合、既存のトタン屋根と下地を撤去しないといけないため、重ね葺きはできません。

1-3.トタン屋根からガルバリウム鋼板への葺き替え

葺き替えや重ね葺きで新しく施工する屋根はトタン屋根でも構いませんが、他の屋根材に替えることもできます。

トタン屋根からの葺き替えや重ね葺きでオススメなのが、ガルバリウム鋼板です。

ガルバリウム鋼板は、トタンと同じく金属屋根でありながらサビに強いため、トタン屋根ほど頻繁にメンテナンスする必要がありません。

一方で、トタン屋根のメリットはやはり施工費用が安いこと。

初期費用の安さを取るか、長期的なメンテナンス費用を取るかよく検討するとよいでしょう。

2.トタン屋根の塗装工程

トタン屋根の塗装工程は以下の通りです。

  • ①ケレン
  • ②下地処理する
  • ③下塗りする(サビ止め塗装)
  • ④中塗り・上塗りする
  • ⑤後始末する

①ケレン

トタン屋根の塗装で重要な下地処理の工程です。

ケレンと呼ばれる作業で、ワイヤーブラシと呼ばれるモップのような形状をした工具や、サンダーケレンと呼ばれる電動工具を使ってサビや旧塗膜を剥がしていきます。

また、塗料の付着をよくするためサンドペーパーを使って目荒らし(表面に細かな傷をつける作業)します。目荒らしすることで、塗り替え後の膨れや剥れを防止できます。

最後に、ケレンで除去したサビや塗膜を高圧洗浄機で洗い落とします。

ケレンの分類

ケレンはその程度によって以下のように分類できます。

  • 2種ケレン:電動工具を使ってサビと旧塗膜を全面除去する。
  • 3種ケレン:電動工具を使ってサビを除去する。
  • 4種ケレン:サンドペーパーやワイヤーブラシで全面をケレンする。

どの程度ケレンするかによって必要な工具や工程が変わり、結果として費用も変わります。

②下地処理する

ひび割れをコーキング剤シーリング剤セメントなどで補修したり、浮いてしまったクギを打ち直したりして下地処理します。

また、塗装した時に塗料がついて困るところはマスキングテープでおおいます。

③下塗りする(サビ止め塗装)

下地の準備が済んだら、下塗りから行っていますが、トタン屋根の場合下塗り剤にサビ止めの入った下塗り専用の塗料を塗布します。

④中塗り・上塗りする

下塗りの上から中塗り、上塗りしていきます。

中塗り、上塗りとしていますが実際には上塗りを2回するだけで、上塗り1回目、2回目と言うこともあります。

屋根の端や付け根、折り曲げ部分などをあらかじめ補強塗りした上で、ローラーやコテバケを使って塗装していきます。

⑤後始末する

塗り終り、乾燥して触っても塗料が手につかなくなったらマスキングテープを剥がします。

また、塗装終了後は塗装用具についている塗料を水やペイントうすめ液を使って洗います。

以上でトタン屋根の塗装工程は終了です。

3.トタン屋根塗装はDIYするメリット・デメリット

トタン屋根塗装の工程についてお伝えしましたが、トタン屋根塗装はDIYすることも可能です。

DIYと業者に依頼する場合と比較した時、DIYにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

3-1.トタン屋根塗装をDIYするメリット

トタン屋根塗装をDIYするメリットは何と言っても安いことです。

また、一度覚えてしまえば、サビを見かけた時に手早く塗装できることもメリットでしょう。

トタン屋根はサビを放っておくとすぐに広がってしまう危険性があるので、この点ではDIYと相性が良いです。

3-2.トタン屋根塗装をDIYするデメリット

トタン屋根塗装は実はケレン作業がもっとも重要と言ってもよく、このケレン作業を満足にできる素人の方はあまりいません。

ケレンをしっかりしていないと、塗装の劣化や剥がれが早まってしまい安くなります。DIYで塗装費用が安くなっても、塗装の間隔が短くなれば費用面でのメリットも薄まってしまいます。

また、塗装の際塗りムラが残ってしまうと見栄えもあまりよくありません。

 

4.トタン屋根塗装におすすめの塗料

トタン屋根塗装において、塗料を選ぶ時にはどのような点に気をつけると良いのでしょうか。

4-1.下塗りはサビ止め塗料

トタン屋根塗装においては下塗りでサビ止め塗料を利用します。

鉄は水や酸素に触れるとサビますが、塗料を塗ることで鉄が水や酸素と触れることを一定レベルで防ぐことができます。

しかし、一般の塗料では塗膜が水や空気を通すため、鉄の表面と酸素や水分を遮断するサビ止め塗料を塗布する必要があります。

4-2.高耐久・高耐候の塗料

屋根は雨や強い日差しにさらされるため、強い塗膜を形成する高耐久・高耐候の塗料を選ぶようにします。

4-3.屋根塗装には遮熱塗料がオススメ

また、夏には屋根の表面温度は70〜80℃程まで上がるとされており、温まった屋根は建物の中にまで影響を及ぼします。

そこで、遮熱塗料を塗布することで真夏でも屋根の表面温度を下げることができます。

なお、遮熱塗料は冬場の暖かい日差しも遮ってしまいますが、南中高度の関係からこの効果は一面的です。つまり、真夏は南中高度が高く、高い位置から日差しが降り注ぎますが、冬は南中高度が下がり、真横から壁や窓に向かって日差しが差します。

このことから、特に屋根塗装には遮熱塗料がオススメなのです。

5.トタン屋根塗装の悪徳業者の手口

業者に屋根塗装を依頼したら、気持ちよく任せたいところですが、残念なことに屋根塗装業者の中にも悪徳業者がいるため、注意したいものです。

塗装を依頼する時は、工程表を受け取り実際の工事と照らし合わせながら問題がないか確認しましょう。

5-1.ケレン作業をしっかり行っているか

トタン屋根塗装では下地処理となるケレン作業は重要な工程です。

一方、素人では満足に施工することも難しいほど手間と時間のかかる作業で、悪徳業者の中にはこのケレン作業に時間を使わず、さっさと次の工程に入ってしまう業者もいます。

これで業者としては、ケレン作業にかかる経費を節約できます。

一方、塗装されてしまえばケレン作業がしっかり行われたかどうかなど素人目には分かりません。

実際にどの位の時間がかかるかは屋根の状態によって変わりますが、工程表でケレン作業の時間がしっかり確保されているか確認すると共に、着工後は塗装前に屋根のサビが落ちているかを確認するようにしましょう。

5-2.足場を組んでいるか

足場は必ずしも組まないといけないものではありませんが、足場が入っていないのに、見積もりが足場工事の入った相場と同じくらいということが稀にあるようです。

もしくは、足場工事が見積もりに入っているのに、いざ工事に入ると足場を組まないケースも。

足場工事は屋根塗装工事の中でもかなり高額な工事で、足場を組まないのであれば見積もりはぐっと安くなるはずです。

工事が終わるまでは見積もりは必ず保管しておき、着工後に足場が組まれていない時は見積もりでその内容をよく確認し、相違があるようであればその事情の説明を受けるようにしましょう。

 

6.トタン屋根塗装の費用

トタン屋根塗装は、ケレン作業の難しさなどから業者に依頼した方が安心できますが、道具を揃えればDIYで塗装することも不可能ではありません。

そして、DIYで塗装することのメリットは何と言っても安いことです。

6-1.トタン屋根塗装のDIY費用

DIYであればトタン屋根塗装に使う塗料が主な費用となります。どの塗料を使うかによりますが、3万円〜5万円程度あれば充分でしょう。

また、足場を組むのであれば15万円程度の費用がかかります。

なお、毎週土日に作業するとしても1人でトタン屋根塗装を終わらせるには3ヶ月程度はかかると考えましょう。

6-2.業者の料金目安

トタン屋根塗装を業者に依頼する際、DIYでするのと大きく違うのは人件費です。塗料費用の3〜5万円以外に20万円程度の人件費がかかると考えましょう。

ただ、個人でやる場合は3ヶ月程かかる作業日数が、業者に依頼すれば7日〜10日間程度で終わらせられます。

DIYだと不慣れからくる品質の低さや、それを原因とした再塗装の可能性なども含めてどちらが良いか検討する必要があるでしょう。

7.まとめ

トタン屋根塗装について、その特徴や塗装工程、DIYと業者に依頼することの違いなどについて解説してきました。

トタン屋根はサビが発生しやすく、ケレン作業にせよ、塗装工事にしろ、サビが発生することを前提とした備えをする必要があります。

特にケレン作業においては相当根気のいる作業になる上に、その工程が塗装工事全体の品質に大きく関わることから、基本的には業者に依頼することをオススメします。

トタン屋根塗装工事を業者に依頼する際には外壁塗装の窓口で一括査定しましょう。

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