「うちの屋根も、築15年だし、そろそろ塗り替えする必要あるかな~」
「なんか屋根の色がくすんできたな~」
と屋根の塗装を考えてるのではないですか?戸建ての屋根は今はほとんどの家で「スレート」って言われるものが使われているはずです。メーカーによってコロニアルやカラーベストとも呼ばれたりしていますが、同じものです。
スレートの塗り替えの目安は10年~15年です。そして塗装費用は30坪の一軒家でしたら足場もいれて50万円から80万円くらいになります。そして塗装を頼むなら、どういう事に気をつけて、どういう流れで仕事をするか把握したほうがようでしょう。大金払うんのですから、きっちり工事をやってもらわなくてはいけません。
本日は屋根の塗装の親方を30年やっている私がスレート屋根の塗装について解説いたします。
この記事の目次
スレートは2種類!だけど99%は化粧スレート
スレートには2種類あります「化粧スレート」と「天然スレート」の2つです。だけど、ほとんど「化粧スレート」と思ってまちがいありません。「天然スレート」は、海外でよく使われていますが、日本ではほとんど使われていません。日本で天然スレートを作っているのは一ヵ所だけで、値段も高くて流通していません。
だからほとんどが「化粧スレート」なんです。
スレート屋根の塗り替えタイミング・時期
実際の塗り替えの時期っていうのは、ケースバイケースです。環境によってずいぶんかわるから一概には言えません、でも目安としてはだいたい下記の表の通りです。比較しやすいように、トタン屋根も表記しました。
スレート屋根とトタン屋根の塗り替えの時期

ではこの年数が過ぎたら、どうなるのでしょうか?
何もおこりません。スレートで20年以上塗り替えをやっていない家もたくさんあります。ですが、やっぱり屋根にはよくありません。屋根の寿命は永遠ではないですから、いつか葺き替えが必要になります。
だからメンテナンスしないと、結局葺き替えの時期が早くなります。だから最低でもこの目安の年数で塗り替えした方が、長期的には値段が安く済みます
スレート屋根の塗装費用・相場
屋根の塗装費用ってのいうのは「使う塗料」と「広さ」によって、値段が決まってきます。だから今日はよく使われる塗料である「シリコン塗料」「フッ素塗料」「遮熱塗料」と、日本の戸建てでよくある広さの「30坪」「35坪」「40坪」の屋根、価格相場がわかる表を用意しましたから、自分の家と近い広さを探して、価格の目安にしましょう。
30坪、35坪、40坪のスレート屋根の価格相場(シリコン塗料)

3種類で一番安い塗料のシリコンですが、シリコンは塗料としての弱点もなく、今もっともよく使われている塗料です。
30坪、35坪、40坪のスレート屋根の価格相場(フッ素塗料)

今日紹介した3種で真ん中の値段ではありますが、フッ素塗料は、東京スカイツリーや、六本木ヒルズにも使われる高級塗料です。特徴は耐用年数がとにかく長いことです。塗料の耐用性を重視するなら、フッ素塗料を使います。コストはかかります。
30坪、35坪、40坪のスレート屋根の価格相場(遮熱塗料)

夏場とか、家の温度が熱すぎる場合、遮熱塗装をするといいでしょう。塗料だけども温度が少し変わります。遮熱塗料ってのは太陽光を跳ね返えします。だから家に温度がたまらないのです。ただ特殊塗料は値段がかかります。
スレート屋根の塗装の手順・方法
スレート屋根の塗装の手順を説明します。
高圧洗浄
スレートは、結構汚れがつきやすいです。だから下地処理をする前に、高圧洗浄して、下地を綺麗にする必要があります。

下地処理(ケレン)
下地処理は、既存の古い塗膜を除去して塗る前の下地を整える作業です。この工程がもっとも大切な工程で、ここを手抜きすると塗ったばっかりの塗料が、数年で剥がれるなんてこともあります。

下塗り
外壁や屋根の塗料は通常3回あって「下塗り」「中塗り」「上塗り」と言います。下塗りの塗料は、この後の「中塗り」と「上塗り」の塗料によって変わってきます。下塗の役目は、塗料と素地を密着性を高めるために塗ります。
この下塗をきっちりやらないと、塗料の性能が発揮できません。

中塗り・上塗り
「中塗り」と「上塗り」で使う塗料は、同じ塗料を使います。シリコン塗料やフッ素塗料、遮熱塗料というのはここで使われます。ここで使う塗料によって、塗料の性能が変わってくきます。中塗りの後に乾燥させてから、上塗りに入りますが、乾燥時間は塗料によってかわってきます。

スレート屋根の塗装の注意点
縁切り
スレートには隙間が必要なんです。「え、隙間があると、雨漏りの原因になるでしょう?」と勘違いしている人は多いかもしれません。でも実は逆なんです!隙間があるから雨漏りしないです。下記の図をみてください。矢印が雨水の流れを表している。

スレートにはわざと、隙間を作るんです。塗装すると、この隙間が埋まってします。だから隙間をつくるのが「縁切り」っていう作業なんです。縁切りには下記の写真をみてください、「タスペーサー」という器具をつかうのです。

この器具を使えば、隙間を確保しながら、塗装ができます。そして、ここで気を付けてほしいのが、「縁切り」をしない業者がなかにはいるんです。
だから業者にお願いしたら、ずーと見張ってるわけにはいかないですが「インターネットで調べたけど、縁切りはいるやるの?」なんてカマかけてみるといいですよ!
ひび割れしているスレート
ひび割れしているスレートがあったら、舗装してから、塗りをはじめましょう。でないと雨漏りの原因になります。あまりにひび割れがひどいスレートがあったら、予備のスレートと交換しましょう。
DIYを行い自分でスレートを塗り替える
DIYは絶対にやめておいたほうがいいです。ここまで読んでくれれば、屋根の塗装には「専門知識」「専門スキル」「専門道具」の3つがすべて必要なんです。なにひとつもっていない素人がやると、屋根がかえってひどいことになるからです。
しかも、屋根の上にはベテランの職人でさえ、安全ベルトを装着して登っているです。素人が屋根の塗装なんて絶対にやめましょう。
DIYという言葉が流行っていますが、絶対に屋根に登って自分で塗るなんて考えは捨ててください。
平成18年前のスレート屋根はアスベストが入ってるかも!
アスベストが体に悪いことは有名ですよね。アスベストを使ったスレートが平成18年に規制されましたが、これより前に施工した屋根には「石綿スレート」が使われている可能性があります。でも、アスベストだからっと言って日常生活になんの問題もありません。
ただ、塗装工事や葺き替えの時は、アスベストが飛散します。ですから塗装工事のときは、飛散防止シートをつかってアスベストを飛ばないように、業者と綿密に打ち合わせが必要になります。
逆にアスベスト飛散防止を売りにした業者もありますから、もし気になる場合は、一括見積サービスを使うといいよ。業者を3社くらい紹介してくれるサービスです。
申し込んだら見積サービスのオペレーターから連絡がきますから「屋根を塗装したいんだけど、アスベストの飛散に悩んでいる」ってことを、アスベスト飛散防止に慣れている業者を紹介してくれるます。
スレート塗装のまとめ
今日はスレート屋根の塗装について、相場から注意点まで基本的な事を解説しました。これで塗装を業者に頼む前の知識として全てです。
あとはちゃんとした業者に頼むんだけです。
でも一般の人には、いい業者の見分け方なんてわからないと思いますから、そういう時は一括見積サービスを利用して、数社から見積もりをもらってから、業者を選ぶようにしましょう。

外壁の現場を20年仕切っている。外壁塗装は詐欺が多い業界。詐欺を撲滅したい。匿名で業界の事情を暴露します。名前はペンネームです。
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