外壁塗装の平均日数は2週間|工事期間中の注意点

外壁塗装をこれから行う方は、

「塗装工事はどれくらいかかるんだろう?職人さんとかが家の周りをうろうろするから、あんまり長いと嫌だな~」

と少し不安ですよね?もし天候に恵まれれば10日間くらいで終わりますが、雨の日は塗装ができませんので、現実的には2週間程度と考えましょう。

塗装工事の日数が伸びる原因は、どこにあるのでしょうか?それは天候や使う塗料など様々な要因があります。本日は塗装の工程を解説し、塗装の期間が延びる原因や注意点を、外壁塗装の親方を30年やっている筆者が解説いたします。

外壁塗装の平均期間は2週間

通常の戸建ての場合、雨や風がなく、天候に恵まれれば10日間で外壁と屋根の塗装工事は終わりますが、天候を考慮すると実際は2週間程度かかります。

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この工事期間を短くすることもできます。それは職人の数を増やしてもらうことです。一般的な戸建ての場合、塗装職人は1人~2人で工事を行いますが、それを職人3人で施工すれば、例えば屋根と外壁を同時に進めるなど、工事期間を短縮することも可能です。

しかし、塗装会社も様々な工事をかかえてますから、単に価格交渉して可能というわけではありません。12月などの閑散期でしたら塗装会社も工事が少なく、3名以上の職人をつけてくれる場合もあります。

雨が降ると塗装できない

外壁塗装は、下地が乾燥していることが前提となりますから、小雨でも工事は延期になります。塗料に雨が混ざると、仕上がりにムラができ、耐用年数も落ちて不良工事になってしまうからです。ですから塗装会社は事前に天気予報を調べて、入念に施工計画をたてます。

また、雨の日でも可能な作業の”養生”など、作業可能な作業を行い無駄が生じないように工程を組みます。

風が強い日も塗装できない

風が強いと、塗装中にホコリやごみが紛れ込むので、塗装できません。また塗料の飛散もしてしまい、近隣住民に迷惑をかける可能性があります。

それでは、雨や風がなかったという前提で、外壁塗装の日程を解説いたします。

外壁塗装の日程(屋根工事を含む)

外壁と屋根を塗装した場合、順調であれば最短10日間で終わります。また外壁か、屋根のみの塗装の場合は最短で7日間になります。

①足場の設置・保護シートの設置(1日目)

屋根や二階などの高所も塗装するために、足場を設置いたします。実は足場は塗装業者ではなく、塗装業者が足場業者に外注するケースがほとんどですから、工事費用の2割程度が足場代になります。近隣への騒音が激しいのも、この足場設置です。

「カーンカーンカーン」と、ハンマーで金属をたたく音が一日中響くことになります。トラブルを避けるためにも、近所に「ことわり」を入れておきましょう。優秀な業者であれば、施工管理者が挨拶に行ってくれますが、ここは業者と一緒に挨拶に行きましょう。

また足場には、保護シートとよばれる、塗料が近隣に飛散しないものをとりつけます。

②外壁と屋根の高圧洗浄(2日目)

塗装工事は、必ず塗る下地を旧塗膜を取り去り、汚れを除去した上で、塗装を行います。高圧洗浄機の水は、依頼主の負担になり、数千円程度いつもより水道代が高くなります。高圧洗浄機の音も、結構うるさいです。

③養生・下地調整(3日目)

 

養生とは聞きなれない言葉ですが、家の中の塗装しない部分に保護シートやテープをはり、塗料の飛散を防ぐ作業です。また、この工程で、剥がれそうな旧塗膜などあれば、ケレンと呼ばれる作業で、キレイに剥がします。剥がれそうな旧塗膜を除去しておこないと、新しい塗料を塗っても、古い塗膜ごと剥がれ落ちてしまうので、意味がなくなります。

ですから、この工程は、実は塗装作業で一番大切な工程となります。

④下塗り(4日目)

塗装の塗りは3回行います。最初に行うのが下塗りです。この工程では、下塗り塗料という、下塗り専門の塗料を使います。業界では「シーラー」、「プライマー」と言われます。

下塗り塗料の役割は、次の工程に使われる「中塗り・上塗り専用の塗料」と、下地の間の接着剤の役割を果たします。下塗り材は、次の工程で使う塗料によって、使う下塗り材が異なります。

⑤外壁の中塗り(5日目)

次に中塗りです。中塗りと上塗りは同じ塗料が使われますので、上塗りの二回塗りと言われます。ここで塗る塗料で、塗料の耐久性や、機能が変わってきます。現在もっとも一般的な塗料はシリコン塗料です。シリコン塗料は低価格でありながら、耐久年数が12年以上と高く、また塗料として、弱点らしいものもありません。

特殊塗料としては、ガイナや光触媒塗料があり、これらの塗料は、15年~20年近くある耐久性、そして汚れを寄せ付けなかったり、遮熱・断熱機能がある塗料ですが、価格が高く、また塗る工程も少しかわってきます。

⑥外壁の上塗り(6日目)

仕上げ塗りです。中塗りで使った同じ塗料を、仕上げに塗る工程です。塗装は複数回塗ることでムラがなくなり、塗膜が適正な厚さになり、耐久性が増し、塗料本来の力が発揮できるからです。

悪徳業者は、この上塗りを行わないで、塗料の費用と職人代を押さえて、利益を出す業者がいますから、必ず3回塗りが行われることを確認してください。良い業者なら、見積書に必ず、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の各単価が明記されています。もし明記されていなければ、業者に確認してください。

⑦屋根の下塗り(7日目)

外壁の塗装が終われば、屋根の塗装に入ります。屋根には屋根用の塗料を使うケースがあります。なぜなら屋根と外壁の違いは、紫外線の量です。屋根は外壁より日光に強くさらされるので、屋根の塗料のグレードをあげるからです。それにともない下塗り塗料も、外壁用の下塗り材と異なる場合があります。

もちろん塗料によっては、屋根も外壁も同じものを使う場合がありますが、同じ塗料を使った場合、屋根塗膜の寿命が、外壁より早く、尽きてしまいます。ですから上手い塗装とは、屋根の塗料を外壁の塗料より、グレードを高いものを使って、外壁と屋根の塗膜の寿命を同じ時期に調整します。そうすることで、2度の塗装工事を1度にして費用削減ができるからです。

⑧屋根の中塗り(8日目)

屋根の中塗りをおこないます。外壁の中塗り・上塗りと同様に2回塗りを行います。また中塗りの段階で、「なんかイメージした色と違う!」という事が発生した場合、まだ色を変更することが可能です。色を変更する場合は、業者から塗料代金を余分にとられる可能性がありますから、塗料の色は事前にカラーシミレーションを行って入念に確認しましょう。

⑨屋根の上塗り(9日目)

屋根の仕上げ塗りです。外壁と同様に、業者が中塗りと上塗りを行っているか注意しましょう。なお外見だけでは、中塗りだけど、上塗り二回目は、全く区別がつきませんので、あまりに工程が早い場合などは、上塗りが行われているか、注意が必要です。

⑩足場の解体・撤収(10日目)

施主と工事の仕上がりを確認し、問題がなければ、撤収作業に入ります。足場を解体し、養生や保護シートを取り除きます。足場の解体は、設置と同様に激しいハンマーの金属音が響き渡ります。また、足場の解体は足場業者が担当します。解体した足場は、トラックで業者が持ち運びます。

 

以上、工程を解説しました。もし、ここに雨どいや軒天などの付帯設備の塗装があれば、もう1日追加になります。

雨で工事期間を延期しない下塗り塗料

天候の事情がありますので、確実ではないですが、下塗りに限り、雨の日でも塗装できる塗料が関西ペイントから販売されています。それがアレスダイナミックフィラーです。この下塗り塗料を使えば、小雨程度なら工期を止めないで塗装することができる下塗り材です。詳しくは下記の記事をご覧ください。

過去記事:外壁塗装中に雨が降ったらどうなるの?

光触媒など特殊塗料を使うと工事期間が伸びる

特殊塗料の場合は、工事期間が通常の塗料より工期がながくなります。例えば光触媒塗料の場合は、光触媒を上塗りの上からコーティングを行うため、さらに一日工期が伸びますし、特殊塗料は通常の塗料と、塗装方法やクセが異なる場合がありますから、工期に影響します。

塗装工事の日程が決まったら、近隣住民に事前に挨拶する

塗装工事は、騒音や臭いがしますから、どうしても近所の生活に影響を及ぼします。トラブルを未然に防止するためにも、業者と一緒に近所に挨拶にいきましょう。菓子折りなどは必要ありませんが、もし気になるのなら用意しましょう。

塗装工事期間中の臭いを和らげる塗料はラジカル塗料

塗装工事の最中は、塗料の臭いが結構しますから、人によっては食事中などは気持ち悪いでしょう。また近隣にも「迷惑かけてないかしら?」と不安になりますよね?もし、そういった不安がある方は、シリコン塗料と同程度価格のラジカル塗料を使用しましょう。ラジカル塗料は水性ですから溶剤の塗料より臭いが少なく、またラジカル塗料はシリコン塗料と同程度以上の機能を有します。

過去記事:ラジカル塗料とシリコン塗料はどっちがいいの?

塗装期間中は職人さんが家にウロウロして不安

女性に多くある不安ですが、塗装期間中は家に職人さんがいるので、どうしても不安だという方はいます。しかし職人の方も施主に迷惑をかけないように、心がけています。気持ちよく挨拶をしてあげてください。また差し入れなどは必要ありませんが、もし差し入れをする場合は、下記記事を参考にしてください。

過去記事:外壁塗装中に職人さんに差し入れは出したほうがいいのか?

施工管理がしっかりしている業者が一番

外壁塗装期間は、たんに塗装するだけではありません。近隣の住民の配慮や、事故やトラブルがないように施工に気を使う業者を選びましょう。施工管理ができる業者は、スケジュール調整もしっかりしているからです。雑な悪徳業者ほど、施工管理も雑なものです。

そしてそのような業者を探すには、一括見積サービスを使って、相見積を行いましょう。その際は価格の比較だけではなく、業者の話を聞いて、施工管理がしっかりしている業者を選びましょう。

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