マンションの外壁塗装の単価を解説

マンションの外壁塗装は1,000万円を超えることもある大きな施工工事になります。そして外壁塗装業者には、実際の金額よりあきらかに高い金額で見積もりを出す業者がいるのです。ですから見積をじっくり確認して、適正な価格かどうかを見定める必要があります。

しかし、見積書をみても、マンション塗装の各作業の意味や塗料の種類や単価がわからないと確認ができませんから、事前に単価相場を把握しておく必要があります。

本日は外壁塗装の親方を30年やっている筆者が、マンションの外壁塗装の単価を詳しく解説してまいります。

マンションの外壁塗装の作業工程

まずはマンションの外壁塗装にはどのような工程があるのか理解する必要があります。なぜなら工程を理解しないと、見積書の各項目の意味がわからないからです。それでは一つずつ解説してまいります。

◆マンションの外壁塗装の全工程

①足場設置
②養生・飛散防止シート設置
③高圧洗浄
④下地処理
⑤シーリングの打ち替え
⑥下塗り
⑦中塗り・上塗り

マンションの外壁塗装も、通常の戸建ての外壁塗装と工程は変わりません。しかし大きくことなるのは、足場の設置や撤去に時間とコストがかかることと、塗装面積が違うことです。

一般の家庭の外壁塗装は塗料にもよりますが、50万円~120万円程度ですが、これがマンションの外壁塗装となると300万円~1,000万円が相場になります。

価格が変わってくる要素は、外壁塗装で使う塗料の違いです。

>>各塗料の単価はこちらから

マンションの外壁塗装の各工程の単価

①足場設置

足場の設置は、地上からは届かない高層部分の職人の作業場所を確保し、安全に作業するためのものです。足場の設置には1日~2日かかり、単価も安くはありません。

単価が高い理由は、工数がかかるということと、足場はほとんどの業者は、足場業者からレンタルしたり、塗装会社から足場部分の設営を外注に発注するためです。(※塗装業者と足場業者は異なることも多いのです。)

高圧洗浄の1平米(㎡)あたりの単価は600円~800円くらいが相場です。

②養生・飛散防止シート設置

塗装工事は、気をつけていても塗料が飛び散りますから、塗装しない部分、窓や付帯設備などを保護する必要があります。これを養生(ようじょう)といいます。

養生の単価相場は1㎡あたり300円程度ですが、平米あたりより、一式と表記されてることが多いです。

飛散防止シートとは、下記の写真のように、足場とともに設置します。塗料の飛散を防ぎ近隣の住宅に塗料が飛び散るのを防ぐものです。

飛散防止シート

飛散防止シートの単価1㎡あたりは100円程度です。

 

③高圧洗浄の単価

高圧洗浄とは、マンションの外壁を高圧洗浄機で、汚れや旧塗膜を落とす作業です。この作業は、塗料を塗る下地を調整する作業です。当然高圧洗浄機だけでは、キレイに旧塗膜を落とすことはできませんの、次工程の下地調整と(この作業も下地調整ですが、わかりやすく高圧洗浄としました)あわせて下地をなめらかにします。

高圧洗浄の1平米(㎡)あたりの単価は100円~300円くらいが相場です。

ちなみに高圧洗浄にかかる水道代は、マンションの水道を使いますのでマンション管理者の負担になりますが、水道代は1万円~3万円くらいになります。

④下地処理

高圧洗浄でも取り除くことのできなかった、旧塗膜を、電動機器やケレン棒というヘラのような器具を使って、塗膜を落とします。

この作業の単価1㎡あたり300円~500円程度です。

⑤シーリングの打ち替え

シーリングとは下記写真の外壁のパネルとパネルの間の隙間のゴムのようなものです。

IMG_1463

隙間からの水の侵入を防ぎ、衝撃の吸収する役目もあります。しかしこのシーリングは10年もすれば劣化がはげしくなるため、打ち替えをする必要があります。シーリングは外壁塗装の場合は、「先打ち工法」と言って、塗装の前にシーリングの打ち替えをすることが一般的です。

シーリングのうち替えの費用相場は1㎡あたり800円~1200円程度です。

ちなみにシーリングの打ち替えは、塗装とはまったく別の技能です。つまり塗装職人はシーリングを行うことはできません。シーリングは必ず専門の職人が作業します。

⑥下塗り

外壁塗装や屋根の塗装は、通常3回塗ります。その最初の塗装が「下塗り」です。下塗りは、次工程の「中塗り・上塗り」の塗料が、下地の素地と密着力を高め、塗膜を平らにするための工程です。この工程で塗膜がひび割れするのを防ぐのです。

下塗り材通常、無色や白色などがほとんです。この後に中塗りと上塗りを行うため色は仕上がりに関係がありません。

下塗りには言い方がたくさんあります。「プライマー」「シーラー」「フィラー」という言い方がされますが、見積書に書いてある場合は、下塗りの事と思ってもらえばいいでしょう。

下塗りの単価相場は600円~900円程度が目安になります。

⑦中塗り・上塗り

塗料の仕上げになります。中塗りと上塗りの塗料は同じ塗料が駆らなず使われます。ですから業者によっては、上塗りのことを「2回塗り(中塗りを1回塗り)」という言い方も使われます。塗料は重ねてぬることで、塗料の機能がより発揮されるようになります。

◆マンションの外壁塗装でよく使われる塗料

①ウレタン塗料
②シリコン塗料 <-- ほとんどコレ!
③フッ素塗料  <-- マンションにはおススメ!

外壁塗装でよく使われる塗料は上記の3種類ですが、ほとんど②のシリコン塗料が使われます。なぜならシリコン塗料は、耐久性も10年~12年と高く、耐候性、耐汚性など塗料の基本性能も高く弱点がありません。現在の外壁塗装の主役の塗料です。

しかし、マンションの外壁塗装にはフッ素塗料がおススメです。その理由はマンションのような高層の建物は、外壁塗装のコストが高いため、なるべく外壁塗装の回数を減らす方が、トータルでコストを安くできます。

だから耐用年数が高いフッ素塗料を使えば、次回の塗装工事までの期間を延ばすことができるからです。また汚れがつきにくいのもフッ素塗料の大きな特徴です。六本木ヒルズや東京スカイツリーにも採用されている塗料なので、大きな構造物にこそ使うべき塗料なのです。

 

◆マンションの外壁塗装の塗料の単価

塗料 1㎡あたりの単価 耐用年数
ウレタン塗料 1800~2000円 6~8年
シリコン塗料 2500~3000円 10~12年
フッ素塗料 3500~4000円 15~20年

値段は高いですが、マンションにはフッ素塗料がおすすめです。フッ素塗料については、こちらの記事をご覧ください。 → フッ素塗料のメリットとデメリットを解説

マンションの塗装の実績のある業者に

最後に重要なことを解説いたします。本日は単価の説明をしましたが、単に見積りが安い業者にお願いすると、本来は10年もつ塗料なのに、わずか数年で塗装が剥がれることもあります。

その原因の多くは、手抜き施工や、マンションのような大規模塗装工事の実績がないためにおこるものです。一括査定サービスを使えば、複数の業者を紹介してもらえます。

一括査定サービスに入力すると、中立のサービス会社のオペレーターから電話がかかってきますので、「マンション塗装の実績のある業者を紹介してください」といえば、実績のある業者を紹介してもらえますよ。

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