このページを開いたということは、
あなたのお家の壁も、写真のようなコケやカビで汚れている状態なのではないでしょうか?
「外壁についた黒いコケやカビをキレイに落としたい!」
と思いますよね!
風通しが悪く、日の当たらない場所にはコケやカビが発生しやすく、キレイにとってあげないと、黒ずみがこびりついてしまいます。そうなると業者にコケやカビの除去を、お願いするしかありません。
マンションと違って戸建ては自分でメンテナンスが必要ですから、カビやコケは自分で”ハイター”や”カビキラー”を使って、キレイに除去しなくてはなりません。家の美観を保つだけでなく、外壁の塗装の寿命を延ばすことにも繋がります。
本日は、コケやカビの落とし方だけではなく、なぜコケがつくのか?そしてどうすれば今後、コケやカビが付きづらい壁になるのか。コケ・カビ対策を、外壁塗装の親方を30年やっている私が解説いたします。
もし、コケやカビ以外の汚れに悩まされている方は、
も見てみてくださいね!
コケやカビがつきやすい壁とは?
コケが繁殖する理由とは?
コケは、なぜ家の壁などに生えるのでしょうか?そもそもコケの胞子は、日常の空気中に浮遊しております。壁などにくっついて繁殖するのですが、どんな壁でもコケが生えるわけではありません。コケの繁殖の条件に「水」があります。水分が付着しやすい壁にコケが繁殖しやすいのです。
「壁に水分なんてないでしょう?」
と思われるかもしれませんが、実はコケの根は通常の植物とは違い、体を固定するためにあるので、根から水分を補給する必要はなく、その根で壁にくっつきます。そしてコケは壁やコンクリート表面のわずかな水分で成長するのです。
ですから日当たりの良く、乾燥しやすい壁にはコケは生えにくいのです。
カビは?
カビですが、カビはコケと違って、菌類です。コケは植物のため光合成をしますので、ある程度の日当たりが必要になりますが、カビは光合成をしませんので、日当たりがまったくないところでも繁殖します。
サイディングはコケやカビがつきやすいのか?
下記は日本の外壁でもっとも使われている窯業系サイディングです。

サイディングであっても、コケは生えます。
コケやカビが発生するかしないかは、壁の素材の上に載っている塗料に依存します。シリコン塗料やフッ素塗料が塗られていれば、塗膜に防カビ機能があり、コケやカビが付着しづらいです(それでもカビがつくことはありますが)。
しかし、塗り替えに使った塗料が防カビ機能のないウレタン塗料だったりすると「以前はカビが生えなかったのに、生えるようになった」という事もあります。
いずれにせよ、コケやカビが生えやすい条件が整うことで、繁殖するのです。では、コケやカビがつきやすい外壁とはどのような条件なのでしょうか?
①壁の模様やデザインでデコボコがあって水がたまりやすい
下記はモルタル壁という種類です。

コケやカビはわずかな水分があれば、繁殖するのに十分です。ですからこのような外壁は、わずかなデコボコであっても、水や汚れがたまりやすいために、カビもコケも繁殖しやすいのです。
②日当たりが悪い
日当たりが悪いと、乾燥しないために、湿気もたまりやすくカビやコケが生えやすい環境になります。ただコケは光合成を行い成長するものなので、まったく日当たりのない場所では、コケではなく、カビが繁殖します。
③風通しが悪い
コケやカビの生育条件の大きな要素は「乾燥しない」ことです。そのため風通しの悪い場所は、コケやカビが繁殖しやすいのです。もし物を置いてあるために、風通しが悪いのであれば、それらを処分することで、コケやカビの発生をおさえることができます。
④湿気がたまりやすい場所
浴室やトイレに隣接する壁は湿気があることが多いです。また、屋根から雨水が地に落ちて乾燥しにくい、隣の家と間隔が狭い場所などは湿気が非常にたまりやすく、コケやカビが大好きな場所になります。こういった場所の壁は、普段からマメに掃除したり、少しでも風通しをよくするなどが対策になり、抜本的な改善策はありません。
⑤結露を起こしやすい場所
窓のサッシ付近など、結露からの水滴がたれる場所には、コケやカビがつきやすいです。結露は温度差が激しいと発生するので、結露を防ぐために、寝る前に換気を行うことで、外と室内の温度差を少なくし結露を防止することができるため、ひいてはコケやカビの防止を行うことができます。
家の壁についたコケやカビの落とし方
掃除の前に用意するもの
コケやカビを落とす前に、以下のものを用意しておきましょう。とくに「ハイター」を使う場合は、皮膚に触れないようにゴム手袋を用意しておくと、良いでしょう。軍手では、ハイターを含んだ水を吸収して、肌を傷つけてしまう可能性があります。
◆外壁のコケやカビ落としに必要なもの
・マスク
・ゴム手袋
・雑巾
・バケツ
・新聞紙
またカビやコケを取り除く際に、胞子や菌を吸ってしまうこともあるので、マスクがあると良いでしょう。健康な方であれば、体の免疫力で体内にはいった胞子や菌はやっつけてしまいますが、気持ちのよいものではありませんので、やはりマスクは必要です。
カビキラーやハイターを使ってコケやカビを落とす

カビキラーやハイターには、次亜塩素酸ナトリウムを主成分としており、次亜塩素酸ナトリウムはプールや水道の殺菌で使われます。ハイターを使うのであれば、バケツのお湯にキャップ一杯分のハイターを入れて、それでゴシゴシカビのついた部分を落とします。ハイターを使うのであれば、直接手に触れないように気をつけてください。目には見えませんが、手の細胞までも溶かしてしまいます。
カビキラーを使うのであれば、コケやカビの部分に噴射し、そのあとに塗れた雑巾でゴシゴシと拭きます。1度で落ちない場合は、落ちるまで繰り返します。これで、ほとんどのコケやカビが除去できるはずです。
手の届かない高所は?
2階など、手がまったく届かない高所のコケやカビの除去はどのようにすればいいのでしょうか?梯子は危険です。毎年死亡事故も発生してますので、そんなリスクをおかすよりも、伸びるロングモップがあります。

ロングモップだと、強くこすれないために、手でゴシゴシするより効果が薄いですが、梯子などの高所の作業は危険です。このように便利なモップを使いましょう。写真は「伸びる2Wayロングモップ」という製品で、Amazonで3990円で販売されています。拭きたい壁の高さを確認して、対応する長さのモップを購入してください。
高圧洗浄機でカビやコケをとる
高圧洗浄機は、ホームセンターで1万円~3万円程度で購入することができます。

高圧洗浄機を使えば、コケやカビを除去することができますが、おススメはできません。機械の出力を調整して行わないと、外壁を傷つけてしまうからです。プロが行えば、最もキレイに洗浄できる方法ですが、慣れていない人が使うと逆に外壁に傷をつける結果になってしまいます。
外壁を傷つけてしまうと、その部分の塗装が剥げ、水もたまりやすくなり、余計にコケやカビを増やしてしまう結果になります。
高圧洗浄機を使う場合は必ず業者に依頼しましょう。なぜなら、洗浄する広さによりますが、業者に依頼する場合でも一回の料金が3万円~5万円程度で、高圧洗浄機を買うコストと大差がないからです。
業者に依頼して外壁を洗浄する
業者に依頼して、外壁洗浄を行うメリットは、完全にキレイにカビやコケがとれることです。
◆外壁洗浄を業者に依頼するメリット
・カビやコケが完全にキレイにとれる
・業者任せで楽
自分でやっても、まだカビやコケがこびりついている場合も、業者に依頼することになります。業者はその程度により、「高圧洗浄」と「バイオ洗浄」を提案してきますが、カビやコケで黒ずみがある場合は、「バイオ洗浄」を検討しましょう。根こそぎ汚れを落とすことができるからです。ただし値段は高圧洗浄の2倍以上かかり、広さにもよりますが10万円程度を相場とみておきましょう。
◆外壁洗浄を業者に依頼するデメリット
・費用が高い(自分でやればタダ)
・高圧洗浄機の音がものすごくうるさい
という点に注意しましょう。また外壁塗装が劣化していれば「外壁塗装の営業」も受けることになると思いますが、その点は必要であれば話を聞きましょう。もし、築年数が5年程度であったり、前回の塗り替えからさほど経過してなければ、外壁塗装は不要ときっぱり言いましょう。

コケやカビの防止対策は?
結論から言えば、コケやカビが生えやすい壁は、方角や位置の関係から、抜本的な改善が難しいケースがほとんどです。ですから、コケやカビが生える場合は一カ月に一度はマメに掃除するのが一番です。しかし、実際はなかなか手がまわりませんよね。ですから、下記のことに気を使ってみてください。
コケやカビが目立たない色で塗装する
デザインとして、その結果、その色を選ぶのは良いのですが、わざとコケやカビが目立たない色で塗装すると、手が付けられない状態になるまで目立たないため、放置してしまう危険性があります。もし黒い外壁などの場合は、コケやカビの程度は、しっかり確認しないといけません。
ですからコケやカビ対策としては良い対策とはいえません。
風通しを良くする
もし壁になにかものを積み上げていたり、置いていたりすると、風通しがよくありません。処分できるものは捨てて、風通しを良くするように意識してください。
防カビ機能がある塗料で塗装する
◆防カビ剤を使った防カビ塗料
・シリコン塗料
・ラジカル塗料
塗料自体には防カビ機能はありませんが、添加剤をいれることで防カビ機能を持っている塗料です。
シリコン塗料の詳しい情報はこちら
ラジカル塗料の詳しい情報はこちら
◆塗膜に防カビ機能のある塗料
・フッ素塗料
フッ素塗料は、塗膜にもともと防カビ機能を有してます。
フッ素塗料の詳しい情報はこちら
◆汚れをみずから落とす塗料
・光触媒塗料
光触媒塗料は紫外線があたると、活性酸素を作り出し、自らカビや藻を自ら落とします。しかし、日光があたる場所でないと力を発揮しない塗料ですから、そもそも日光の当たりづらい場所のコケやカビに対しては、この塗料の力を発揮できないケースが多いでしょう。
光触媒塗料の詳しい情報はこちら
防カビ(コケ)塗装を業者に依頼する
コケやカビがあまりにもひどく、前回塗装から(あるいは新築から)10年経過している場合は、防カビ塗装を業者に依頼しましょう。アステックペイントからは防カビ塗装に特化した、塗料も販売されており、検討してみるのも良いでしょう。
アステックペイントジャパンホームページより
ただし、アステックペイントはオーストラリアのメーカーで、日本の塗装業者では、実績があまり多い塗料ではありません。
防カビで使う塗料は、塗装店によって変わってきますし、金額も依頼する業者によって変わってきます。
なので、まずは大体の金額を知るため、こちらで調べてみるといいですよ!実際に何社か見積もりを実際に取ってみるのもいいと思います。
最近は、簡単にいろんな業者から見積もりを取れるサービスがありますからね、便利ですし、おすすめです!

外壁の現場を20年仕切っている。外壁塗装は詐欺が多い業界。詐欺を撲滅したい。匿名で業界の事情を暴露します。名前はペンネームです。
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