耐用年数が25年の無機塗料は、そんなにすごいのか?

予算に余裕があるお客さまから「とにかく一番いい塗料を使ってくれ!」「金に惜しまない!」と言われることがあります。そんなとき私は、

「じゃー無機(ムキ)塗料使いますか!」

って答えてしまいます!無機塗料の耐用年数は25年持つと言われています。塗装の比較ホームページをみると、耐用性が高い塗料というぬは、たくさんあります。光触媒塗料やガイナや、フッ素塗料などですが、一番と言われれば間違いなく無機塗料です。当然コストも高くなります。

無機塗料は、塗りが相当難しいですから、絶対に実績のある業者にお願いしないといけません。本日は耐用性能ナンバー1の「無機塗料」を外壁塗装の親方を30年間やっている私が解説いたします。

無機塗料の特徴

無機塗料ってなんだろう?と思いますよね。まず無機質っていうのは、岩や石が無機質にあたります。つまり生物でないものが無機なんです。

無機というのは、紫外線に強い性質がありますから、劣化しにくいのです。昔から無機は密着性が弱いから塗料に使えないって言われていました。

その反対に、一般の塗料の有機樹脂(アクリル、ウレタン、シリコン)は密着性が強いけど、紫外線に弱い特徴があります。そこで無機に有機をまぜて作ったハイブリット塗料が無機塗料なのです。無機と言っても完全に無機ではなく、有機と混合された塗料になります。

メリット

✔フッ素を超える耐候性
✔光触媒塗料に匹敵する耐汚性
✔不燃性
✔うまく有機塗料とブレンドすれば、クラック(ひび割れ)に強い場合も

無機塗料のメリットは、その超耐候性です。外壁の塗料の中で間違いなく耐久性も耐候性も一番の塗料ですから、なによりも耐久性を求める人には最適な塗料です。

汚れにくいことも、無機の特徴の一つです。特殊塗料の光触媒塗料に匹敵するほど汚れに強いのです。家の前が大きな車道で排気ガスで汚れやすいような住環境には無機塗料はおすすめです。

さらに高い不燃性です。周りで火事が発生しても延焼しずらいです。塗料メーカー主催のイベントを前に見に行ったことがありますが、無機塗料はライターであぶっても、全く温度が変化しませんでした。

無機塗料は、有機塗料とのハイブリット塗料ですから、どんな有機塗料と混ざっているかで、機能が変わります。例えば無機塗料自体は塗膜が固いのですが、ブレンド次第でクラックしづらい無機塗料にもなります。

いろんなメーカーから無機塗料は販売されています。大手3大メーカー(日本ペイント、関西ペイント、SK化研)の無機を使うにこしたことはありませんが、筆者がとくにおススメするのはアステックの無機ハイブリッドコートです。

デメリット

✔高額な塗料
✔塗料を塗る技術が求められる
✔塗ることができない素材がある
✔色のバリエーションが少ない
✔艶が消せない

無機塗料もまだ世に出たばかりですから、デメリットがあります。
「サイディングボードに塗れない!」
「ガルバリウム鋼板に塗れない!」

などなど結構塗ることができない素材が多いのです。屋根に塗れないのは大きなデメリットです。また艶が消すことはできないですし、色のバリエーションも少ないので、その辺の要望がお客様と合わないと、無機塗料が使えません。

無機塗料が向いている家とは?

無機塗料は、汚れにくく、その効果が20年以上も持ちます。ですから汚れやすい地域(工場とか道路の近くなど)でその力を発揮します。

あとは子供ににきれいな家を相続させたいと考えている人には、長くもつ無機塗料はいいでしょう。誰だって子供には綺麗な家を残したいですからね。

また、外壁に光触媒塗料を使った場合は、光触媒塗料の20年近くの耐用年数にあわせて屋根を塗装しなくてはいけませんから、屋根塗装に無機塗料を使えば、20年後の塗り替えタイミングに、外壁も屋根も同じタイミングで、一度の塗り替えですみますから、外壁を光触媒塗料を使う方は、屋根を無機塗料を使うことが多いです。

無機塗料の価格

フッ素塗料より1割~2割は塗料の価格が高くなりますから、コストは高くつきます。ちなみに3大メーカーからは下記の無機塗料が販売されています。

・アプラウドシェラスターNEO(日本ペイント)
・クリスタコート(日本ペイント)
・セラミタイトペイント(SK化研)
・ムキフッソ(関西ペイント)

いずれも、各メーカーの最高峰の塗料ですから、施工の値段も高くなります。

無機塗料のまとめ

無機塗料は、崇高な思想のもと作られた塗料と言えます。

私もどなたに聞いたか忘れましたが、無機の塗料メーカーの人が「これからの日本は人口がどんどん減っていきますから、家を買い換えたりする時代じゃなく、ずーと住んでいく時代なんです。だから無機塗料を使って、その家にずーと住んでいただきたいのです!」という講演を聞きました。

つまり、無機はまだまだ開発中の塗料ですが、住んでいる建物を大切にしたい人のための塗料です。

ただ、無機と言っても、どの有機塗料とブレンドされているかで、性能がずいぶん変わってきますから、その辺は業者とちゃんと話合いましょう。

無機塗料は塗りが難しいというデメリットがありますから、無機塗料の実績のある業者に仕事を依頼しなくてはいけません。そういった場合に一括見積サービスを使うといいでしょう。WEBフォームからサービスに申し込むと、オペレーターから電話がかかってきます。

そして「無機塗料の施工実績ある会社を紹介してください!」と伝えれば、無機塗料の施工実績のある企業を紹介してくれますよ。

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