【全種類】塗料の種類の選び方と注意点|外壁塗装

訪問営業してきた業者に外壁の見積書には、「ウレタン塗料」や「特殊塗料」など聞いたことがない塗料の名前が書いてあっても、その塗料がいいものなのかどうか?ちゃんとした価格なのか?一般の人にはまったくわかりませんよね?

現在、外壁塗装で使われる塗料はだいたい次の8種類です、まずはあなたの見積書に書いてあるのが、下の①から⑧のどの塗料なのか?チェックしましょう。

①シリコン塗料
②フッ素塗料
③光触媒塗料(特殊塗料)
④ガイナ(セラミック塗料)
⑤ウレタン塗料
⑥アクリル塗料
⑦ラジカル塗料
⑧無機塗料

いろいろありますが、ほとんどの一般家庭の塗装で使われる塗料は①の「シリコン塗料」なんです。なぜかと言うと?「シリコン塗料」は”耐久性”が強くて、そしてなによりも値段がそんなに高くない塗料なんです

では、あなたの家の塗料工事にはシリコン塗料がいいのでしょうか?もし、特に塗装にこだわりがなく、とりあえず安く、無難に塗装したいのでしたら、シリコン塗料がいいでしょう!

でも、実は塗料は塗ってキレイにするだけではなくて”騒音をふせいだり、家の音を外にもらさない塗料”だったり、”光熱費を節約できる塗料”など特殊な機能があるものまでいろいろあります。

例えば、よくある30㎡の一軒家の塗装工事を例にあげますと、塗料のよって60万円から160万円の塗装工事価格に開きがありますから、やっぱり金額が高いと、それだけいい塗料なんです。だから塗料で重要なのは「塗料であなたの家で実現したい事」と「塗料の値段」のバランスが重要になります。

本日は8種類の塗料の全ての特徴を、30年外壁塗装やってきた親方の私が解説いたしますから、あなたの家に合う塗料を探しましょう。

外壁塗装で使われる塗料の8種類とグレードとは?

下記の図は外壁塗装でよく使われる8種類の塗料を”価格”と”耐用年数”でグレードをわかりやすく作った表です。

 

塗料は大手の塗料メーカーや、小さいメーカーまで多くの塗料が発売されていますが、一般家庭の外壁塗装工事で使われるのは、だいたいこの8種類です。グレードが高くなると、価格もそれだけ高くなります。

それでは塗料の種類を一つひとつ解説しますので、まずは見積書に書いてある塗料がどれなのか?チェックしてみましょう。

①コストパフォーマンスが最もすぐれた「シリコン塗料
②東京スカイツリーにも使用された高耐久性「フッ素塗料
③汚れを自分自身で落とす!「光触媒塗料(特殊塗料)」
④宇宙ロケット技術を応用した、完璧な塗料の「ガイナ(セラミック塗料)」
⑤時代遅れの「ウレタン塗料」
⑥外壁塗装には不向きな「アクリル塗料」
⑦シリコン塗料の次のスタンダート「ラジカル塗料」
⑧最強の耐久性「無機塗料」

 

①コストパフォーマンスが最もすぐれた「シリコン塗料」

シリコン塗料は耐久性もあって、値段もそんなに高くないので一般家庭で、現在一番使われている塗料です。それでは、シリコン塗料の特徴を解説いたします。

 

耐用年数 10年~15年
30㎡の場合の価格 80万円~100万円
メリット ・コストパフォーマンスが高い
・耐久性がアクリルやウレタンの1.5倍
・汚れにくい
デメリット ・若干、ひび割れしやすい
・若干、重ね塗りが難しい

※足場を含む屋根・外壁の塗装工事をした場合の概算価格

どんな人にシリコン塗料が向いているか?

(1)外壁・屋根塗装を無難にしたい方におすすめ!

特に塗料にこだわりがなく、安めに工事をしたい人はコストパフォーマンスが高いシリコン塗料はおすすめです。塗料にこれといった弱点がなく、価格も高くないからです。

(2)塗料の匂いが苦手な方におすすめ!

お客さんの中には、「塗料が臭い!」って塗料の匂いの苦手な人多いです。でもそんな方におすすめできるのが、シリコン塗料の「水性塗料」です!

通常、どの塗料にも「水性塗料(水系)」と油性の「溶性塗料(溶剤)」のタイプがあって、「水性塗料」は”匂いがあまりしない”半面、仕上がりが溶性塗料に劣ります。

「溶性塗料」はその逆で、仕上がりが良い分、”匂いが臭い”のです。シリコン塗料にも「水性塗料」と「溶性塗料」があって、シリコン塗料の「水性塗料」は、仕上がりがキレイだから、「塗料の匂いが苦手」という方や、「塗装工事中に近所に迷惑をかけたくない」という人にはおすすめな塗料になります。

(3)ツヤツヤな光沢の仕上げを求める方におすすめ!

シリコン塗料の「溶性塗料」の※2液タイプを使えば、高い光沢の仕上がりになります。つまりシリコン塗料の「溶性塗料」は平滑機能(平らにする機能)が高いからツヤツヤな光沢になります

※塗料には「1液」と「2液」タイプがあり、「2液」とは二つの塗料を混ぜるタイプです。「1液」はそのまま使う塗料の事です。通常、2液の方が、密着性が高く、短時間で乾燥できるメリットがあります。デメリットは匂いがキツイのと、1液よりも高価な点です。

 シリコン塗料のまとめ

シリコン塗料は少しだけ、”ひび割れ”や”重ね塗りしずらい”などの弱点がある塗料ですが、それも気にならないレベルです。また日々、大手の塗料メーカーがシリコン塗料の新製品を開発しており、現在では最も一般的な塗料になりますシリコン塗料についてはこの記事でもっと詳しく書きました。

一番普及しているから業者によって、同じシリコン塗料でも値段がだいぶ変わってくることがあります。すでに見積もりを業者からもらっていても、他の業者を含めて最低3社から見積もりをもらうようにしましょう。

なかには優しいお客さんがいて「もう見積もりとったから、ほかの会社に頼みづらい・・」なんて業者に気を使う必要はありません。相見積ってのは業者にとっては日常茶飯事なんです、

でも、そういった時に「今うちに決めてくれれば割引する」とか言う業者がいたら、その業者に塗装を絶対に依頼しちゃだめです!

まず間違いなく悪徳業者だからです。まじめに仕事している業者なら、そんなこと言わないものです。相見積は、一括見積サイトから連絡すれば、無料で中立の立場であなたの地域の業者を3社程度紹介してくれるから利用してみましょう。

 

②東京スカイツリーにも使用された高耐久性「フッ素塗料」

六本木ヒルズとか、スカイツリーなんて有名な建物の塗料には、必ず使われているのがフッ素塗料塗料です。なぜなら耐久性が優れた塗料だから大切な施設に使われることが多いのです。だけどその分、グレードが高いのでコストが高くなります。

耐用年数 15年~20年
30㎡の場合の価格 110万円~120万円
メリット ・耐用年数が極めて高い
・太陽熱、気温変化、風雨などの劣化に強い
・光沢が長持ちする
デメリット ・価格が高い

※足場を含む屋根・外壁の塗装工事をした場合の概算価格

どんな人に「フッ素塗料」が向いているか?

予算に余裕があって、一番良い塗料を使いたいという人におすすめな塗料です。耐用年数は最大20年と言われていて、圧倒的に耐久性にすぐれています。だけどフッ素塗料の塗装には注意が必要ですから、検討する前に下記の点を確認しましょう。

(1)フッ素塗料の後の塗り替えが、難しいという点

フッ素塗料自体に汚れを徹底的にはじくという性質がありますから、10年後の次回の塗り替え時の塗料の種類が限られてしまいます。だからフッ素を使う場合は、次の塗り替えを含めて将来的にも、業者に相談しましょう。

外壁塗装は、目の前の工事だけではなく、10年後、20年後のことも頭にいれて、塗装をするのが重要なんです。

(2)フッ素塗料の耐久性が20年であって、美観が20年保たれるわけではない。

例えば外壁はフッ素で屋根はウレタン塗料を使って外壁塗装を一緒に行うと安いウレタン塗料の方が早く劣化が進み、結局、ウレタン塗料の部分と一緒にフッ素塗料の部分も塗り替え工事を行いたくなります。

フッ素塗料も美観まで20年も持つわけではありませんから、フッ素塗料部分も古くみえます。そうすると結局全部、一緒に塗装工事やることになり、せっかくのフッ素の耐久性の意味がなくなります。

ですから、フッ素と他の塗料と一緒に使う場合は注意が必要です。それに外壁と屋根の全てをフッ素塗料だけを使った場合も注意が必要です。

紫外線が強くあたる”屋根”の耐久性は、外壁より早く限界がきますから、屋根の塗装工事の時に、まだフッ素の耐久性が残っているので効果なフッ素塗料がもったいないです。そうすると屋根をフッ素にして、外壁をシリコンにするという手があり、コストも下げれて、次回の塗り替えのタイミングお同じになります。

フッ素塗料を塗る場合は次の塗り替えの計画もしておくのが重要です。

フッ素塗料のまとめ

フッ素塗料はその高い耐久性とコストがかかるため、次回の塗り替えの計画も念頭にいれる必要があります。ですから「次の塗り替え時期は15年後」とざっくりでいいから計画しておけば、フッ素塗料は耐久性が最強ですし、いい外壁塗装工事ができます。でも、フッ素塗料は高いので、一般家庭で使われることは少ないからフッ素塗料を使いたい人は施工実績がある業者を選ぶことが大切です。

フッ素塗料の施工実績がある業者を探すのは、一般の方には難しいですが、一括見積サイトに連絡するとフッ素塗料の実績ある企業だけを紹介してくれますので、必ず相見積もりをとりましょう。

フッ素塗料については、こちらの記事で詳しくまとめてありますので、もっと知りたい人は読んでください。

 

③汚れを自分自身で落とす!「光触媒塗料(特殊塗料)」

光触媒塗料は、世に出てまだ数年という新しい技術の塗料です。光触媒の特徴は汚れに極めて強くて、付いた汚れは日光を利用して汚れを自分で分解するすごい塗料なんです。だから汚れやすい大きい車道の前の家とか、壁がデコボコしてる汚れやすいデザインの外壁に最適の塗料なんです!でも安くはありません。

耐用年数 15年~20年
30㎡の場合の価格 120万円~140万円
メリット ・汚れが極めてつきにくい、カビや藻に強い
・汚れがついても自分で洗い流すセルフクリーニング機能
・耐用年数が長い
デメリット ・価格が高い
・塗装に高度な技術が必要

※足場を含む屋根・外壁の塗装工事をした場合の概算価格

どんな人に光触媒塗料が向いているか?

(1)車通りが多く、排気ガスが多い場所に住んでいる人におすすめ

日当たりが良い場所に住んでいることが、光触媒を使う前提になります。そして排気ガスが多く、空気が汚い環境であれば最適な塗料になります。

光触媒塗料は日が当たることで、汚れを分解し、自分自身で汚れを落とす優れモノなんです。車通りが多くて、日当たりがある場所なら光触媒塗料はその機能を最大に発揮してくれます!

(2)白い壁の人におすすめ

一番汚れが目立つ白色の外壁で、長く純白を保ちたいという人ににおすすめです。光触媒塗料は、すべての市販されている塗料の中で、一番長く純白を保つことができる塗料だからです。

砂壁などのデコボコがある外壁の方におすすめ

光触媒塗料は、日光を使って汚れを落とす塗料だから模様にデコボコがあって、汚れがたまりやすい外壁にも、最適な塗料です。とくに砂壁には相性が抜群です。

光触媒塗料のまとめ

いい事だらけの光触媒塗料ですが、コストが高い事と、塗装に高度な技術が必要になります。フッ素と同じで光触媒の塗料を業者に依頼するときは、光触媒塗料の施工実績がある会社を選ぶのがポイントなります。

光触媒塗料の施工実績がある会社を選ぶなら、一括見積サイトで申し込んでみましょう。申し込んだ後に「一括見積りサービス」のオペレーターから電話かかってきます、その時に「光触媒塗料に興味があります」と言えば、施工実績の会社を3社くらいから紹介してくれますよ。

光触媒塗料については、こちらの記事で詳しくまとめてありますから、もっと知りたい人は是非読んでください。

 

④宇宙ロケット技術を応用した、完璧な塗料の「ガイナ(セラミック塗料)」

ロケットに塗られている塗料技術を応用したのが、「ガイナ」っていう塗料です。ガイナは日進産業さんが販売している塗料で、その効果は、「遮熱性」、「断熱性」、「防音性」、「不燃性」、「高耐久」と全ての機能がそろっているすごい塗料なんです。テレビでもよく取り上げられており、昨今お客様からの依頼も増えている塗料です。

耐用年数 15年~20年
30㎡の場合の価格 120万円~
メリット ・夏は涼しく、冬は暖かい。光熱費が抑えられる
・防音機能
・結露の発生が抑えられる
・高耐久
デメリット ・価格が高い
・塗装が難しくムラができやすい
・淡い色しかない

※足場を含む屋根・外壁の塗装工事をした場合の概算価格

どんな人にガイナが向いているか?

(1)長期的に光熱費を節約したい人におすすめ

ガイナはなんといってもその高い「遮熱性」「断熱性」です。夏は涼しく、冬は暖かいから光熱費を20%節約できます。塗料としての耐久性も高いので長期的な節約が可能なります。例えば光熱費が月間で10,000円だったとして、年間で24,000円の節約できます。

( 10,000円(月間) × 12ヶ月 ) × 20% = 年間24,000円の節約

(2)音で困っている人におすすめ(騒音や自分の家の音など)

音と言うのは表面積が大きいほど、反射する性質があります。ガイナは、大部分がセラミックで構成されており、塗膜の表面積が他の塗料に比べてが大きのです。音を反射させるから、線路や車道近くに住んでいる人に大きな効果を発揮します。

また、ガイナは建物の中の音も外に出さないので、ギターを弾いたり、歌を歌う人は家の音が近所に漏れていないか?心配だと思いますから、ガイナはおすすめです。

ガイナについては、こちらの記事で詳しくまとめてありますから、もっと知りたい人は読んでください。

ガイナのまとめ

全てが万能がガイナですが、注意が必要です。

・塗料が難しく、実績が浅い業者だと塗りにムラが出る。
・施工業者が悪いと、ガイナの効果が半減してしまう。

つまり、特殊塗料のため下地処理が難しいため、下手くそな業者には絶対にガイナの塗装をまかせてはいけません、ガイナの施工実績が豊富な業者に依頼しましょう。それさえ気を付ければガイナの利点は他の塗料を上回る塗料です。

ガイナの施工実績の業者を探すのなら、一括見積サービスで施工実績のある会社を3社は紹介して相見積もりをとりましょう。

 

⑤時代遅れの「ウレタン塗料」

ウレタン塗料は、ひと昔前はメインで使われていた塗料でしたが、今は完全に時代遅れの塗料なんです。ですが木材部分や塩ビの塗装には今でもよく使われる塗料です。弾力性が強い塗料ですから、ひび割れを防ぐ効果がありますので、まだまだ塗装個所や塗装する素材によって現役で使わている塗料なんです!

耐用年数 7年~10年
30㎡の場合の価格 70万円~80万円
メリット ・光沢感がある
・密着性が高い
・バランスが良い(価格、耐久性、機能)
・木質、塩ビ製の雨樋と相性が良い
デメリット ・ひと昔前の塗料
・汚れやすい
・紫外線に弱く、変色しやすい

※足場を含む屋根・外壁の塗装工事をした場合の概算価格

どんな人にウレタン塗料が向いているか?

ウレタン塗料はシリコン塗料より安いけど、耐用年数を考えるとウレタン塗料の方が劣りますから、費用対効果の面からウレタン塗料を塗るメリットが少ないのです。そしてシリコン塗料も年々安くなっていますから、そういった面からもウレタン塗料は時代遅れの塗料です。

(1)外壁や屋根よりも、木材や塩ビの塗装工事に最適な塗料!

しかし、今でもウレタン塗料は一部の用途にウレタン塗料は使われています。ウレタン塗料にはゴムのような弾力がありますから、柔らかい素材との相性は抜群です。”木材”や”塩ビ”素材の塗料として現場では重宝されています。

(2)コンクリートやモルタルのひび割れ対策に!

コンクリートやモルタルは地震や乾燥のせいで、ひび割れをよく起こしますが、ウレタン塗料は弾力性が高いからありますから、塗膜の柔らかさがそれを、ひび割れをカバーすることができます。

(3)鉄部にはさび止めとして!

鉄部に塗ることで、さび止めの効果もあります。こういった細かい用途で、価格の安いウレタンは今でも現役です。

ウレタン塗料のまとめ

メインの外壁や屋根の塗料として、ひと昔前のウレタン塗料も、塗る場所によっては今でも重宝されています。まさに適材適所です。

もし業者からもらった見積書に、メインの外壁や屋根はシリコン塗料で、木材や塩ビ、鉄部などの細かい部分をわざわざ安いウレタン塗料を使う業者は、信頼がおける業者ですよ。

なぜなら?いい加減な業者なら、そんな面倒なことやらないですからね。ウレタン塗料については、こちらの記事でもっと詳しく買いてあるので、読んでみてください。

 

⑥外壁塗装には不向きな「アクリル塗料」

15年前はメインな塗料だったアクリル塗料はウレタンと同様に、外壁や屋根のメイン塗装に使われることはありません。価格は一番安いですが、耐久性も非常に悪い塗料です。でも発色がいい事や、その塗りやすさから、今でも限定的に使われている塗料です

耐用年数 5年~8年
30㎡の場合の価格 60万円~70万円
メリット ・価格が圧倒的に安い
・塗りやすく、施工性が高い
・発色がよく、デザイン性が高い
・短期間での塗り替えに最適
デメリット ・耐久性が悪い
・ひび割れが生じやすい
・メンテナンスが必要

※足場を含む屋根・外壁の塗装工事をした場合の概算価格

どんな方にアクリル塗料が向いているか?

(1)すぐに塗り替え予定がある建物には安くて最適!

コストが安く、耐久性が低いから短い期間で塗り替える予定がある建物にはコストを安くすませる事ができます。例えばイベントの建物のように期間が限定的な建物の塗装工事には安くて、よく使われます

(2)建物の色を一番重要視する場合に最適!

アクリル塗料には独特の発色性があるから、色やデザインを一番大切にする施工に向いています。コストが安く・耐久性も低いから、イベント建物みたく、頻繁に壁や屋根を塗り替えたいという場合は、価格の安くて発色のいいアクリル塗料が最適です。

アクリル塗料のまとめ

こんな時代遅れな塗料でも、その塗料の特性を活かし、まだまだ現役で使われています。すぐれた業者ほど、要件を的確に把握するため、耐久性が必要のない施工にはアクリル塗料が使われます。

でもアクリル塗料がよく使われる例外もあります。それは新築時の塗装です。

新築は木材が少しだけ動くから、塗装にクラック(ひび割れ)を起こす可能性があります。新築では塗り替えを前提しているから、安価なアクリル塗料が使われます。

この例からもわかるように良い塗装業者ほど、長期的に塗装を考えてくれるのです。

アクリル塗料については、こちらの記事で詳しくまとめてあります。

 

 

⑦シリコン塗料の次のスタンダート「ラジカル塗装」

塗料の開発は、すごくサイクルが早いです。この前「シリコン塗料」が開発されたばかりなのに、もう次の標準塗料候補って業界で言われているのが「ラジカル塗料」です!。

ラジカル塗料はシリコンと同じくらいの価格で、耐用性はフッ素塗料に迫る性能なんです。

  ラジカル塗料 シリコン塗料
単価(㎡) 2900円~3500円 3000円~3500円
耐用年数 10年~13年 10年~12年
耐候性
防汚性
防藻・カビ
ツヤあり
ツヤ消し ×(水性は〇)
臭い 〇少ない ×(水性は〇)
塗りやすさ
実績

※足場を含む屋根・外壁の塗装工事をした場合の概算価格

どんな方にラジカル塗料が向いているか?

(1)新しい塗料でも気にせず、試せる方に!

コストが安くて、耐久性がシリコンを超えるから、コストパフォーマンスが最高な反面、まだ世の中に出たばかりの塗料ですから、実績が少なく、少し不安になるかもしれません。その辺を気にしない方には、おすすめです。

ラジカル塗料のまとめ

ラジカル塗料は、新しくて実績が少ない塗料ですが、まるでアクリル塗料のように塗りやすい塗料ですし、経験のない業者でも比較的扱いやすいです。

2015年はあまり業界で使われてない印象でしたが、2016年になってラジカル塗料を使う業者も増えてきた印象があります。私も最近使い始めましたが、本当に塗りやすい塗料と感じます

シリコン塗料と同じくらいの値段で、フッ素に迫る耐久性は、次の業界標準の塗料になる可能性が高いです。あとはラジカル塗料をもっと使う業者が増えればいいと思います。

ラジカル塗料については、こちらの記事で詳しくまとめてありますから、もっと知りたい人は読んでくださいね。

 

⑧最強の耐用性の「無機塗装」

お客さんに「予算があるから、とにかく一番長く耐久性がある良い塗料で工事を、お願いします」って言われたら、「無機塗料」をすすめます。無機塗料はあの、フッ素塗料を上回る最強の耐用性を持つ塗料なんです。それだけではなく光触媒に匹敵するくらいの汚れに強いんです。ただその分高額な塗料になります。

耐用年数 20年~25年
30㎡の場合の価格 120万円~130万円
メリット ・フッ素を超える耐候性
・光触媒塗料に匹敵する耐汚性
・不燃性
デメリット ・高額
・業者の施工経験が求められる
・屋根に塗れない

※足場を含む屋根・外壁の塗装工事をした場合の概算価格

どんな方に無機塗料が向いているか?

(1)価格がどんなに高くてもいいから、耐久性を高めたい方に!

予算を気にしないで、とにかく長く持つ塗料を塗りたい人は、迷わず「無機塗料」はおすすめです。汚れにも強いです。ただし、無機塗料は職人の腕が問われる塗料ですから、どんな業者でも扱える塗料ではありません。無機塗料の場合は慎重に実績のある業者を選びましょう。

無機塗料のまとめ

無機の耐用年数は25年って言われています。人によっては一回塗ったら、もう塗り替える必要がないかもしれません。

無機塗料は「これからの時代は家を買い替える時代ではないですから、1つの家に長く住めるように、塗料の耐用性も極限に高める」という思想で開発された塗料なんです。

良い塗料ですが、塗りもその分難しいです。また屋根には無機塗料は使えません。だから無機塗料については、こっちの記事で詳しくまとめてあるから、もっと知りたい人は是非読んでみてください。

要チェック!見積書にある「下塗り」「中塗り」「上塗り」の意味とは?

外壁塗装の塗装は必ず3回行われます。ほとんどのお客さんはそれを理解しておりません。塗装には「下塗り」「中塗り」「上塗り」ていう工程があります。

そして悪徳業者はこの回数をごまかしたり、2回で済ませたりするのが特徴です。

騙されないためにも、「下塗り」「中塗り」「上塗り」のそれぞれの塗りの必要性について、覚えておいたほうが、悪徳業者にだまされないで済みます。

業者と話すときに「下塗りはどんな色ですか?」「中塗りと上塗りは同じ塗料ですよね?」など聞いてみると良いでしょう。塗装業者は「この客は細かそうだ」と思えばちゃんと塗装するので、知識が少しでもあるということは、手抜き工事の防止にもなります。

塗装で一番重要な工程の「下塗り」

「下塗り」とは下地と塗料の接着を高めるための最も重要な工程になります。表面の油を取り除く効果や、錆び抜きの効果もあります。

下地の塗料の種類は、下地の素材により変わってきます。「プライマー」や「シーラー」という言い方をしますが、どちらも同じ意味と考えても良いでしょう。

塗料のメーカーによって「プライマー」という業者もあれば、「シーラー」と言う業者もあり、明確な区分が業界にないのが現状です。そして下塗り塗料は通常、透明か白が一般的です。

仕上げの効果を高める「中塗り」

「下塗り」と「上塗り」の間の塗装が中塗りです。通常上塗りと同じ塗料が使われます。上塗り剤の補強と、上塗りの仕上げをよりキレイにするための工程です。

仕上げの「上塗り」

「上塗り」は「中塗り」があって、はじめてその塗料が持つ「美観」や「機能」を発揮します。業者が「中塗り」を手抜きしてないか、気を付ける必要があります。

だから契約の前に「下塗り」「中塗り」「上塗り」にそれぞれ、どんな塗料を、どんな目的で業者に聞くようにしましょう。プロじゃなくても、高いお金を払うのですから、ちゃんと聞くことが重要です、それだけのことでも業者の不正を防止することができますから。

手抜きをさせないために使用した塗料の缶の数を数える方法などもあるようですが、我々、業者もあまり気持ちのよいものではありません。第一に一般の方が缶の数を数えても、適正かどうかわかりませんよね?

それよりは直接業者と「下塗り」「中塗り」「上塗り」の詳細を聞くようしたほうが、手抜き工事の防止になりますよ。

 

塗料の8種類のまとめ

本日は8種類の塗料の解説をしましたが、外壁塗装で一番無難な塗料なのはシリコン塗料です。機能性、耐久性、そしてコストパフォーマンスが最も高いからです。ラジカル塗料はシリコンを全て上回ると言われてますが、まだ実績が少ない塗料です。

そしてシリコン塗料の「機能」や「コスト」を基準にして、住んでいる地域や家の環境と自分の考えに合わせて、フッ素塗料や特殊塗料を検討しましょう。

注意点は、最高グレードの無機塗料、光触媒やガイナは、機能性や耐久性が高いのですが、まだ開発されて数年の塗料であるため、高い塗装技術が求められる点です。

ガイナや光触媒塗料の施工実績のある業者をさがすのでしたら、一括見積サービスが完全に中立の立場で施工業者を無料で紹介してくれるサイトだから、試してみてください。3社程度紹介してもらい、相見積もりをとりましょう。

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