外壁の下塗り塗料プライマー、シーラー、フィラーの違いは?

外壁や屋根の塗装は3回塗りです。その最初の1回の塗料に下塗り塗料を使います。この塗料は色などを出す役割はありません、下塗りの役割は、

①塗料と素地の密着性を高める
②塗膜を平らにする
③塗膜のひび割れを防ぐ

などの役割がありますが、何より下塗りをしっかり行う事で塗装の仕上がりが全然変わってきます。

そして下塗り塗料には、プライマーやシーラーなど多くの種類があります。本日は下塗塗料について外壁塗装で親方を30年やっている私が解説いたします。

外壁塗装は3回塗りが基本で下塗りは最初の塗装!

屋根や外壁塗装の塗料は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りが基本です。その中で下塗りとは、下地の素地と塗料の密着性を高めたり、凸凹の素地を平らにして、次工程の「中塗り」「上塗り」の塗料を仕上げをキレイにするためにあります。

塗装でもっとも大切な工程が、下地処理や下塗りです。

下地処理とは?
塗装をはじめる前に高圧洗浄やケレンという壁面を磨く作業により、塗装前の掃除を行います。この工程をしっかり行わないと塗装は数年で剥がれることになります。

「中塗り」と「上塗り」は通常同じ塗料が使われます。塗料の性能や価格の違いがでてくるのは、この工程です。一般的な塗料はシリコン塗料です。塗料の種類については下記の記事をご覧ください。(塗料の種類はこちらから→【全種類】塗料の種類の選び方と注意点|外壁塗装

また、下塗りは塗装ので指定した色ではなく無色や白、クリーム色になります。この下塗りの後に、中塗り、上塗りで、指定した色が塗られます。

プライマー、シーラー、フィラーの違いは?下塗り塗料の5種類を解説!

「プライマー」「シーラー」「フィラー」の下塗り塗料を含め下記の5種類があります。

①プライマー
②シーラー
③フィラー
④バインダー
⑤プラサフ

それでは、一つずつ解説します。

①プライマー

プライマーとは、英語で「primary」ですから「最初の」という意味になります。プライマーは、塗ることで機能を付加することができるので、素地に合わせて、機能が特化した塗料があります。以下、特化した塗料の一部を紹介します。

(1)接着プライマー

素地と上塗り塗料との密着効果を高める下塗り塗料。

(2)防錆プライマー

錆び止めのため、金属部分に使う塗料です。

(3)浸透性プライマー

脆弱な下地に浸透して表層を強化する塗料。

また下塗り全体を指して、「プライマー」と使われることもあります。それは意味の「最初に塗る」ということからきています。

②シーラー

シーラーは英語だと「Sealer」、つまりシールです。ですからシールで塞ぐようなイメージを持てばわかりやすいでしょう。木材のような塗料を吸い込みやすい下地の場合に吸い込むのを押さえて、下地と塗膜の密着性を高める塗料です。

塗料の吸い込みを均一化して色ムラをなくします。

サーフィーサー(シーラーと一緒に使われる中塗り材)

デコボコが激しい素地に使う、中塗り塗料です。下塗りのシーラーと一緒に使います。古い建物で、劣化が素地にシーラーと一緒に中塗り材として使うことで、上塗りの塗膜をキレイに作ることが可能で、仕上がりが綺麗になります。

③フィラー

フィラーは英語で「filler」つまり、”埋める”、”詰める”という意味です。下地がデコボコしているような場合、平らにする塗料です。

モルタルやコンクリートのような動きのある素地には、”微弾性フィラー”がクラック防止(ひび割れ)で使われます。塗料の弾性が強く、素地が動いてひび割れた場合にも塗膜がつられて敗れることはありません。

塗料に厚みがつけられますが、サイディングボードなど断熱材が入っているものに塗ると、夏場は熱がこもり、塗膜に膨れができますので、サイディングボードに弾性塗料はNGです。

④バインダー

バインダーは、英語の「binder」からきており、結合するという意味があります。シーラーの逆で、塗料の吸い込みが少ない素地に使われる下塗り塗料です。例えば、タイル材の外壁や、リシン壁に使われ、新築の施工にもつかわれることが多いです。

 

⑤プラサフ

下塗りのプライマーと、中塗りのサーフィーサーの間、つまり両方の機能を持っているのが、プラサフです。つまりプライマーの付着性と、サーフィーサーの凸凹を整える平準化の機能の両方の機能があります。

 

下塗り塗料のまとめ

本日は下塗塗料を紹介いたしました。下塗りは塗料は、塗装の仕上げに影響する大事な工程ですから、素地にあった塗料を使わなくてはいけません。

見積書には、「プライマー」や「シーラー」と書いてある場合は、「下塗塗料なんだな」と理解できればいいでしょう。

逆に業者にもらった見積書が、「一式」などという表記で、下塗塗料が表記していない場合は、悪徳業者かもしれません。そういった場合は、一括見積サービスを使って、複数社から見積もりを取りましょう。

例えば3社の見積もりをとれば、その塗装工事が適切かどうかの判断になりますよ!

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