外壁塗装をDIYでやっても安くはない理由

築年数が15年も経過し、外壁の色も変色。外壁塗装を業者に屋根も含めてお願いすれば、80万円~120万円はかかります。ですから「DIYで自分で塗装しちゃうか!」と思う人もいるでしょう。しかし塗装には決められた手順や工程があります。

また塗料を個人で買っても安くはなく、DIYでも30万円~80万円もかかります。その塗料も正しい手順を踏まないと、耐久性能がもたないため、数年後に塗り替えが必要ということにもなります。

筆者は勧めませんが、それでも自分で外壁塗装を行う方のために、後悔しないためのDIYの外壁塗装を解説いたします。

DIYを行うために外壁塗装の流れを解説

まずは外壁塗装がどのような工程でおこなわれるのかを頭にいれましょう。では時系列順に工程を紹介いたします。「ペンキ塗るだけでしょう?」と思っている方がいたら、それは間違いです。

◆外壁塗装の工程

①下地処理・・・高圧洗浄機で、外壁の汚れをキレイに落とします。剥がれかかっている古い塗膜などは、剥がしてしまいます。

②養生・・・・・養生(ようじょう)とは、塗らない場所に塗料が付着しないように、保護テープや、ビニールで保護する作業です。

③下塗り・・・・塗料は3回塗ります。その1回目の塗料を下塗りといいます。下塗りの塗料は、中塗り・上塗り(2回目、3回目)の塗料によって、使う塗料が変わります。下塗りは素地と塗料の密着度を高めるための塗料です。

④中塗り・・・・下塗りが終わると、中塗りを行います。中塗りと上塗りは同じ塗料を使います。なぜ2回塗る理由は仕上がりです。この作業をスキップしては絶対にいけません。

⑤上塗り・・・・仕上げ塗りとも言われる工程です。塗料は下塗りを含めて3回塗ることで機能を発揮できるようになり、耐久性が発揮されます。

 

外壁塗装の工程をカンタンに説明しました。悪徳業者や腕の悪い業者が行うのが「中塗りを行わない」という行為です。この工程は塗料の機能を長持ちさせるために、絶対に手を抜いてはいけない工程です。

だからDIYを行うときも、「見た感じは立派だから2回でいいや」とは思わないでください。では工程を理解できたところで、DIYに必要な道具を解説します。

DIYを行うための道具を集めよう!

では外壁塗装に必要な道具を紹介いたします。

下地作業に必要な道具

◆高圧洗浄機

 

高圧洗浄機はホームセンターやネットで購入します。1万円~3万円程度のものでよいでしょう。  ホースでの水洗いでも代用可能ですが、高圧洗浄機の方がしっかり汚れが落ちます。

養生に必要な道具

◆ガムテープ、ビニール(新聞紙やいらない紙で代用可能)

ガムテープは1本200円程度で買えますが、この際10本くらいまとめて買っておきましょう。2,000円程度かかります。

塗料に必要な道具

塗料は「水性のシリコン塗料」を使いましょう。

塗料には多くのメーカーと多くの種類がありますが、DIYで行う以上、塗りやすさをメインに考えるべきです。ですから塗料には油性(溶剤)と水性があり、高機能な塗料は油性ですが、塗りやすさで考えると水性の1液型を選びます。ですから下記の塗料を買いそろえます。

◆下塗り塗料

シリコン塗料用の下塗り材を買います。ホームセンターやネットで買うことができます。塗料は大手塗料メーカーの日本ペイントですから間違いがありません。

「ニッペホームプロダクツの水性シリコン下塗りシーラー透明 8L」

シリコン下塗り材

画像引用 http://www.nippehome.co.jp/prd/st_003.htm

8L缶で10,000円程度です。1缶で100㎡までしか塗れませんから、平均的な家が150㎡の外壁面積ですから、2缶で20,000円くらいかかります。

◆中塗り塗料・上塗り塗料

水性のシリコン塗料は、下記の日本ペイントからでている「水性シリコン塗料」がいいでしょう。塗りやすくて、塗料としての機能も高いからです。

「ニッペホームペイント 水性シリコン外かべ用 16Kg」

シリコン

画像引用 http://www.nippehome-online.jp/fs/nippe/4976124145117

1缶で50㎡~60㎡濡れます。一般的な戸建ての外壁は150㎡ですから、中塗りで3缶~4缶。上塗りでも3缶から4缶必要になるので、1缶16,000円ですから、6缶から8缶買ったとして96,000円~12万8000円かかります。

◆ローラーハンドル

塗装はローラーで行いますから、下記のローラーハンドルとローラーを購入しましょう。

ローラーの芯

ローラーは700円程度で販売しています。

long

ロングタイプも併せて購入しましょう。手の届かないところを塗るためです。

◆ローラーの替え

ローラー

ローラーは10本で1200円程度で購入できます。

◆刷毛

ローラーでは濡れない細かいところは、刷毛で塗ります。

刷毛

刷毛も10本入りのものが1,200円くらいです。

◆ローラーバケット

 

塗料を入れて、ローラーにしみこませるバケットです800円程度です。

画像引用 https://www.monotaro.com/

 

価格を付けて、外壁塗装にかかる道具を紹介しましたが、特に塗料は決して安くないことがわかったと思います。

DIYを安全にするための道具

外壁塗装は高所の作業になります。ローラーも長いものを用意しても限界があります。業者に依頼する場合は、足場を作るのですが、一般の方は脚立とローラーを駆使して行いますが、非常に危険な作業です。

ですから、ヘルメットをつけて作業しましょう。

また屋根の上に上って作業するのは危険ですから、脚立やはしごを使って作業しましょう。ただし、本来なら職人は足場を組み立てて、足場を確保して塗装するものです。それに比べるとはしごや脚立での塗装は極めて危険です。

ほかのホームページでは足場レンタル屋に、簡易的な足場を借りる方法もあります。その場合1日1万円からになるので四日間かりたとして、4万円以上かかります。

参考リンク:http://www.rentower.com/price/

ですから安全を考慮して足場をレンタルしたとしても、価格が結構かかります。

DIYは土日(休日)毎に少しずつ行う

半月で行う業者に依頼する外壁塗装と違って、DIYの外壁塗装は土日を利用して行いますから、塗装期間としては三ヵ月くらいかかることを見込んでおきましょう。

ですから「この土日では、ここから、ここまで」というように範囲を決めて行います。そしてその決めた範囲内で「下地処理~上塗り」まで終わらせてしまいます。そして次の週には、手を付けてない外壁の部分の塗装を行います。

そして塗装は上の方から塗るのが基本ですから、高所の塗装からはじめましょう。

塗料の塗り方は均一に塗る

ローラーを上下に動かして直線に塗っていくのが基本です。そして均一になるように心がけましょう。塗り残しがある場合は、塗装が完全に乾いてから手を付けます。

 

下塗りから中塗り、中塗りから上塗りは完全に乾燥してから塗る

塗料は3回塗りですから、夏ならだいたい1時間。冬なら2時間しっかり乾燥させてから、次の工程の”塗り”をすすめるようにしましょう。

DIYの総額は30万円~50万円

DIYについて解説してきましたが、結局はDIYは足場もレンタルしたとして、30万円~50万円かかります。しかも、土日しか工事できないため、三ヵ月はかかります。

そして品質はプロにはかないません。外壁塗装を依頼すれば価格は2倍の60万円~100万円かかるでしょう。しかし塗料は塗り方次第で耐久性が全然違います。ですからDIYは費用対効果がまったくよくありません。

DIYを途中であきらめて業者を呼ぶ人もいます。その場合、最初から業者に塗装をお願いした人に比べて、数十万円を損をします。ですからDIYで外壁塗装を行うメリットはありません。

外壁塗装を安く行うためには、インターネットサービスの一括査定サービスを使って、複数の業者から見積もりをもらって相見積もりを行いましょう。

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