セラミック塗料のメリット・デメリットを解説

セラミック塗料と言うと”高級塗料”というイメージや、耐久性が高そうなイメージを持たれると思いますが、一概にそうとも言えません。なぜならセラミック塗料というのは、通常の塗料の一部にセラミックが混ざっているものを指すのであって、塗料のグレードを示すものではありません。

また、もともとセラミック塗料は、意匠性の高い塗料で、デザイン性を求めた塗料だった経緯もありますから、もし訪問営業の業者は「セラミック塗料を使うので長持ちしますよ~」という営業文句には騙されないようにしなくてはなりません。

本日はセラミック塗料のメリットとデメリットを解説し、セラミック塗料の注意点を外壁塗装の親方を30年やっている私が解説いたします。

セラミック塗料とは?

そもそもセラミックとは陶磁器のことです。高温の熱処理で焼結(しょうけつ)された無機の個体です。セラミックの性質としては、熱に強いが、固くて割れやすいという性質があります。セラミックは、紫外線に強いのですが、密着性が悪いため、もともと塗料にはむいていませんでした。

しかし、大手メーカーの技術革新により、様々なメーカーから塗料とまぜることでセラミック塗料が開発されました。

またセラミック塗料は意匠性が高いため、石材調の仕上がりにも使われます。このようにセラミック塗料は種類やメーカーによって特徴や目的が異なりますから、「セラミックだからいい塗料」というわけではなく、用途によって使い分けるべきなのです。

セラミック塗料のメリット

それではセラミックが配合されているセラミック塗料の特徴を解説していきます。

汚れがつきにくい

セラミックの特徴の一つで、塗料表面に無機質のセラミックが広がることで、親水性が高まります。親水性とは外壁の場合、塗膜と汚れの間に水を通す力で、親水性が高ければ、雨で汚れを落とす力が強くなります。

熱を伝えにくい

塗料に含まれるセラミックの粒子が空洞を作るため、この空洞が熱せられると真空になります。真空は熱を通さないため、セラミック粒子がはいった塗料は、遮熱・断熱性が高いのです。この特徴を活かした塗料が、ガイナです。

デザイン性が高い

石材調のデザインに仕上げたい場合、外壁ではセラミック塗料が使われますが、この場合、山本窯業のカラーセラミックスシリーズが使われます。

 

セラミック塗料のデメリット

塗膜が固いため、ひび割れしやすい

セラミック配合の塗料もいいことばかりではありません。塗膜が固いため割れやすいというデメリットがありますから、クラック(ひび割れ)しやすいデメリットがあります。ただしひび割れにはメリットもあり、外壁の損傷を発見しやすいというメリットです。

もし地震直後にひび割れを発見できれば、火災保険の対象になる場合があり、すみやかに補修できるからです。

濃い色が出せない(淡い色のみ)

塗料の主成分はセラミックです。セラミックの結晶は白色のため、どうしても濃い色が出ません。淡い色のみになります。ですから黒など濃い色を出すには、カーボンが必要になってきますから、セラミック塗料は色が少ないという欠点があります。

塗りずらい

通常の塗料との違いは、塗る前に撹拌機を使って、十分に攪拌する必要がある点です。なぜなら配合されているセラミックを均一にする必要があり、3分から5分は攪拌する必要があります。また塗料の伸びが悪いため、水を混ぜて塗る場合は、用法をちゃんと守らないといけません。

このように、セラミック塗料は通常の塗料とは塗り方や注意点がことなるため、セラミック塗料の実績がないとリスクがあります。

 

セラミックと配合される塗料

セラミック塗料と言っても、通常の塗料にセラミックが混ざっているだけなので、主成分はシリコンやウレタン、フッ素などになります。ですから塗料の耐久性はこれらの主成分の塗料できまります。

◆セラミック塗料の配合塗料の耐久性

・ウレタン塗料の耐久性 6年~8年
・シリコン塗料の耐久性 10年~12年
・フッ素塗料の耐久性  15年以上

ですから、セラミック塗料であっても、配合塗料が何かによって塗料のグレード、耐用性が変わってくるのです。

外壁塗装で使われるセラミック塗料とは?

セラミック塗料と言っても、各メーカーから様々なものが販売されておりますので、ここではよく使われる人気のセラミック塗料を紹介いたします。

日進産業のガイナ(GAINA)

ガイナは今もっとも注目されている外壁塗装の塗料と言っても過言ではありません。その理由は、塗装に求められる塗料の機能の全てが高機能だからです。

・遮熱性・断熱性
・高い防音性
・高い耐久性
・汚れに強い
・水性塗料で、臭いが少ない。

ガイナは塗料に、特に断熱性や遮熱性を求める人が使う塗料です。そのブランド名は一般家庭にも広まっており、「ガイナでお願いします」というリクエストも増えています。ただガイナは、実績のある業者に仕事を依頼しないと、ムラができやすく塗料の機能を最大限に発揮できない場合があります。

日本ペイントのDuflonファイン4Fセラミック

日本ペイントのDuflonファイン4Fセラミックはフッ素塗料にセラミックを配合した塗料で、その特徴は、高い耐久性と、低汚染性です。

セラミック塗料の特徴と、フッ素塗料の耐久性を持ち合わせた塗料で、長きにわたって外壁の美観を保つこと最適な塗料です。

石材調デザインなら山本窯業のグッセラシリーズ

天然石材調のデザインを求める人に人気なのが、山本窯業のグッセラシリーズです。カラーセラミックスと呼ばれます。水性の塗料のため施工中も臭いが少なく環境に優しいのも特徴です。

カラーセラミックスには多くの色彩が用意されており、高級感や立体感をだすのに最適な塗料です。塗料の機能としても、防水性、透湿性、防藻性、防カビ性、耐耐色性に優れています。

悪徳業者のセールストークの「セラミック塗料」

「うちの塗料はセラミック塗料で20年持ちますよ~」などいう悪徳業者のセールストークが一時流行りました。ここまでの解説を読んでもらえばわかるとおり、セラミック塗料だからといって、耐久性が長いわけではありません。

セラミック塗料は一緒に配合されている塗料が、シリコンなのか?フッ素なのかによって耐久性が変わってくるからです。ですから訪問営業などのセールストークには気をつけてください。

外壁塗装を適正な価格で行う場合は、インターネットサービスの一括見積サービスで、複数の業者から見積もりをとって、相見積もりを行いましょう。

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