ビルの外壁塗装の費用感はどれくらいかかるのでしょうか?結論から言えば、ビルの外壁塗装の費用感は300万円~1,000万円以上かかりますので、相当な費用です。
しかし、高いからといって塗装をしないでおくと、ビルの空室率は高まり、テナントや企業の入居の申し込みも減るばかりです。だから最低でも15年に一度はビルの塗り替えを検討しましょう。
そして、使う塗料は「フッ素塗料」がビルの外壁に一番おススメです。なぜならフッ素は耐久性にすぐれ、15年~20年は持ちます。そして汚れが極めてつきにくいからです。
それでは外壁塗装で親方を30年やっている筆者が、ビルの外壁塗装について詳しく解説いたします。
この記事の目次
ビルの外壁塗装の費用感は?
ビルの外壁塗装の費用感は下記の表のとおりです。つまり塗装価格は、「塗装面積」と「塗料のスペック」によって費用が変わってきます。
◆塗料と塗装面積によるビルの費用感の目安表
外壁塗装面積 | ウレタン塗料 | シリコン塗料 | フッ素塗料 | |
---|---|---|---|---|
3階建て | 800㎡ | ¥2,720,000 | ¥3,280,000 | ¥4,080,000 |
4階建て | 1050㎡ | ¥3,570,000 | ¥4,305,000 | ¥5,355,000 |
5階建て | 1300㎡ | ¥4,420,000 | ¥5,330,000 | ¥6,630,000 |
6階建て | 1600㎡ | ¥5,440,000 | ¥6,560,000 | ¥8,160,000 |
7階建て | 2000㎡ | ¥6,290,000 | ¥7,585,000 | ¥9,435,000 |
10階建て | 2600㎡ | ¥8,840,000 | ¥10,660,000 | ¥13,260,000 |
※足場代や人件費の全ての含む費用です。
※この価格は目安です。
「とりあえず、ビルの見た目が変わればいい!」「塗料は安ければいい!」と思っているビルオーナー様がいたら、それは間違いです。なぜなら塗料は色以外にも「機能」と「耐久性」という重要な要素があり、特に耐用性は、ウレタン塗料とフッ素塗料では8年~10年も違うからです。
ビルの外壁に使う塗料を解説

塗料は各メーカーから無数の数が販売されておりますが、本日紹介する塗料は、最も標準的な3種類の塗料を紹介します。
ウレタン塗料
メリット
✔比較的安価な塗料
✔塗りやすいので施工性が高い
✔密着性が高い
✔防水性が高い
デメリット
✔耐久性に劣る
✔汚れに強いとはいえない
耐久性
✔10年程度
ウレタン塗料は正直なところ、1世代前の塗料という印象です。安価で、木部がある施工や、屋上の防水塗装として重宝されますが、ビルの外壁塗装に良い塗料ではありません。
値段だけで考えると、ウレタン塗料は安いのですが、耐久性が低いので、シリコン塗料やフッ素塗料の方が1年あたりの費用は安くなります。
シリコン塗料
メリット
✔コストパフォーマンスが高い
✔光沢やツヤがある
✔汚れがつきにくい
✔耐候性が高い
デメリット
✔塗膜が固い仕上がりになるため、ビビ割れが生じやすい
耐久性
✔12年程度
シリコン塗料は、現在の外壁塗装ではもっともスタンダードな塗料です。一般住宅で使われる塗料としてはもっとも主流です。なぜならシリコン塗料はデメリットらしい、デメリットがないからです。
ビル塗装においても、シリコンで問題はありませんが、ビルと一般住宅の外壁塗装の違いは、足場の設置です。足場は一般住宅の施工でも工事費の20%を締めますが、ビルの施工はそれ以上です。ですから20年に2度の塗り替えよりも、1度で済むフッ素塗料の方が足場代を考えると安くなります。
フッ素塗料
メリット
✔圧倒的な耐久性
✔汚れに強い、雨で汚れを落とす機能
✔耐候性が強い
デメリット
✔コストが高い
✔フッ素塗装をしてしまうと、次の塗り替えもフッ素塗料に限られる
耐久性
15年~20年程度
フッ素はビルなどの大きな建物に、最も適した塗料です。なぜなら優れた耐久性により、塗装工事の回数を少なくできます。特にビルの外壁塗装はコストが大きく、施工は大変です。長期的に考えると、耐久性の高い塗料のフッ素塗料はビルに向いている塗料と言えます。
また汚れに対して、極めて強いのもフッ素塗料の特長の一つです。ビルは一般住宅と違い、汚れがついても、カンタンには落とせません。ですから汚れにたいする強さも塗料の要素として重要なのです。
ちなみに東京スカイツリーや六本木ヒルズに使われている塗料もフッ素塗料です。つまりなかなか塗装をすることができない大きな建物にふさわしい塗料なのです。
他の塗料はビルに向いているか?
無機塗料はビルに向いているか?
ビルの塗装には耐久性が重要ということは、すでに説明しました。なので耐久性の高いフッ素塗料をすすめています。しかしフッ素塗料を上回る塗料があります。
それが無機塗料です。
しかし、残念ですが以下の理由から無機塗料はビルの塗装には向いていません。
・サイディングボートに塗れない。
・塗る技術が職人に求められる
・フッ素塗料よりも、さらに高額
サイディングボートが使われることの多いビルの外壁には無機塗料は塗ることができないため向いていないのです。
光触媒塗料はビルに向いているか?
光触媒塗料は、フッ素よりも高級塗料に位置付けられます。その特徴は耐久性と、汚れを自分で落とす機能です。光触媒塗料は太陽と雨を利用して、自ら汚れを落とす機能がある、優れた塗料です。しかし、以下の理由でビルには向かないと筆者は考えます。
✔ビルとビルの間に、日光が入らないと、機能を発揮できない。
✔塗る技術が必要
✔フッ素よりも高額な塗料
以上の理由で、ビルの塗料としては向いていません。しかし日光が十分にあたる場合は、ビルの前は道であることが多く、排気ガスで汚れやすいビルの外壁には良いでしょう。すべては日光があたるかどうかによります。
ビルを塗装する前にカラーシミュレーションをしよう
ビルのカラーリングを変えるだけで、入居率も入居継続率も上げることができます。最近はどこの企業も人手不足です。余裕のある企業は優秀な人材を雇い入れるために、新しいビルに引っ越して、良い印象をもってもらい人材を集めています。
ですから古いビルも、カラーによって印象をガラリと変えることができますから、入居率や入居継続率をあげることができます。業者に依頼して、カラー案をだしてもらいましょう。
ビルの外壁塗装の注意点とは!
◆塗装前になるべく早く入居者にしっかり告知をする
入居者は企業ですから、商談で訪れる人も多いでしょう。重要な商談もあるはずです。その時に塗装中で、ビルは保護シートや、足場で囲われており、あまりいい印象ではありません。
しかし、事前にわかれば、商談の時期や場所をずらすこともできますから、早めの告知をしましょう。また掲示板だけでは情報が伝わらないケースもありますから、直接連絡するのが良いでしょう。
◆塗装中は匂いがキツイ
ビルに使う塗料は、強力な塗料のため油性塗料です。水性塗料と違ってニオイがキツイので、ビルの窓は締め切り、ニオイが入らないようにします。
ビルの外壁塗装で重要なのは、ビルの実績がある業者を選ぶこと!
外壁塗装を安く行うことも重要ですが、一番重要なのはビルの外壁塗装の実績があることです。一般住宅の外壁塗装とビルの外壁塗装ではノウハウが異なるからです。
そして実績のある外壁塗装の会社を見つけるには、一括見積サービスに連絡して、2社~3社の相見積もりをとりましょう。業者との打ち合わせは、必ず過去のビル塗装の実績をヒアリングしてください。
一括見積サービスは下記のリンクから無料で紹介してくれますよ。

外壁の現場を20年仕切っている。外壁塗装は詐欺が多い業界。詐欺を撲滅したい。匿名で業界の事情を暴露します。名前はペンネームです。
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