ビルの外観が劣化していくと、企業の入居率も下がり、賃料も下げざるを得ません。外壁塗装を行い、ビルをメンテナンスしなくてはいけません。しかし、戸建てと違い、ビルの外壁塗装の費用相場は高額です。また、耐久性のある塗料を使って、長く美観を保てるようにしなくてはいけません。
実はビルの外壁塗装は、戸建てよりも、値段の差が激しく、業者によって200万円以上変わることがあります。この理由は極めて明確で、足場の組み立てから施工までを一括で自社で行う業者はそれだけ安むからです。しかも、1社にお願いすれば、施工中のトラブルを防ぐ可能性が高まります。
ですから、外壁塗装を行う場合は、いろんな業者がありますが、ビルの外壁塗装の場合は、特に全てを自社で行える業者を探すべきなのです。そういった業者はビルやマンションなど大きな建物に強い業者です。
本日は外壁塗装の親方を30年やっている筆者が、ビルの外壁塗装を詳しく解説いたします。
ビルの外壁塗装の費用相場は?
まずは費用相場から解説いたします。下記表が相場になります。この相場表は数社で施工工事を行う価格が基準です。自社で全てをまかなえる業者はこの相場よりも安くなります。
塗装面積 | ウレタン塗料 | シリコン塗料 | フッ素塗料 | |
---|---|---|---|---|
3階建て | 800㎡ | ¥2,720,000 | ¥3,280,000 | ¥4,080,000 |
4階建て | 1050㎡ | ¥3,570,000 | ¥4,305,000 | ¥5,355,000 |
5階建て | 1300㎡ | ¥4,420,000 | ¥5,330,000 | ¥6,630,000 |
6階建て | 1600㎡ | ¥5,440,000 | ¥6,560,000 | ¥8,160,000 |
7階建て | 2000㎡ | ¥6,290,000 | ¥7,585,000 | ¥9,435,000 |
※足場代や職人の工賃を含む金額です。
費用の違いは、塗料のグレードと、ビルの塗装面の面積によってかわります。ビルの塗装費用は高額なために分割払いが一般的です。業者も必ず着工金を請求してきます。2回払いか3回払いになります。
使う塗料はフッ素塗料がおススメだが、デメリットもある。
まず塗料にはグレードがあり、最も一般的なのはシリコン塗料です。しかし、ビルのような”なかなか外壁塗装をしづらい”建物は、耐久性が高い塗料を使うのが、長期的にはコストが安くつきます。だからフッ素塗料がおススメです。
なぜならシリコン塗料の耐用性は12年程度ですが、フッ素塗料は15年~20年は持ちます。1年あたりのコストに置き換えると、シリコン塗料より、フッ素塗料の方が安くなります。
フッ素塗料を使う場合のデメリットは、20年後の次回の塗料も”フッソ塗料”に限られます。塗料の技術革新は目覚ましく、次々と新しい塗料が開発されています。20年の歳月があれば、次世代の安くて耐久性の高い塗料が生まれているのは間違いありません。
しかし、フッ素塗料は、その強力な密着性のために、塗り替える塗料でさえ寄せ付けないのです。フッ素塗料は業界では、塗料というよりも、コーティングする感覚と言われている塗料だからです。スカイツリーや六本木ヒルズに採用されているくらいの高級塗料です。
もし、フッ素塗料のコストが捻出できない場合は、ラジカル塗料(日本ペイントのパーフェクトトップが有名です)を検討してください。実績が少ない塗料ですが、シリコン塗料の弱点を克服した水性塗料です。シリコン塗料を上回る耐久性と機能を有しますが、扱う業者がまだ少ないのが課題の塗料です。
ラジカル塗料のメリットは、水性塗料ということです。通常ビルの外壁で使う塗料は油性です。そのため臭いがきつく近隣に一時的に迷惑をかけますが、ラジカル塗料は水性塗料のため、臭いが少ないのです。業者の見積もりには、シリコン塗料が入っているはずですが、「ラジカル塗料も使うことが可能か?」聞いてみてください。
ビルの外壁塗装を依頼する業者は、自社で全て行える業者が良い
私はビルやマンションの法人向けの外壁塗装は行いませんが、それでもビルのオーナーさんから「良い業者紹介してくれ!」と言われます。その時は、必ず自社で足場の組み立てから塗装までを、全て自社で行うことができる塗装会社を紹介します。それには2つの理由があります。
理由①ビルの塗装工事で高額な要素は足場料金
戸建てもビルも、通常、足場の設置は足場業者に依頼して、レンタルを行い、組み立てと撤去を依頼します。当然外部にお願いする分、全費用の20%以上かかります。しかし、ビルやマンションの外壁塗装に強い業者には、足場の設置も自社で行う会社があります(こういう会社は多くはありません。)。そうすることで、圧倒的にコストが下がります。
理由②自社でビル塗装の全てを行える業者はトラブルや事故が少ない
まず、職人の世界とは独特で”俺の仕事はここからここまで”という仕事の境界意識が特に強いです。そして大きい塗装工事には、さまざまな職人が加わります。そうすると何が起きるのか?意思疎通の難しさです。彼らは同じ会社に属していないので、違う専門の職人同士でコミュニケーションをあまりとらないのです。
そういった仕事は施工管理をまとめる人の仕事になりますが、どうしても意思疎通がうまく行かないことが多々あります。そうすると、塗装中の入居者とのトラブルや事故につながるのです。しかし、ビルの塗装を1社にお願いした場合は、意思疎通が取れるので、トラブルや事故が少なくなります。
ビル塗装を自社で全て行う業者を探す
このように、ビルの塗装は、自社で全て行える会社に依頼するべきなのです。ただそういった会社は全国に少ないはずです。私は東京の塗装会社ですが、ビルの外壁の仕事が入った場合は、千葉の業者を紹介しています。(他にもあるかもしれませんが、私の知り合いは千葉の業者です)。
ですから、そういった自社で一貫した工事をお願いできる会社を探すときは、一括査定サービスを利用してください。こういったサービスは戸建てだけではなく、法人でも使えます。入力するとオペレーターから電話がかかってきますので、
「ビルの外壁塗装を依頼したいのですが、なるべく足場の組み立てから自社で全て行える会社を紹介してください!」
と伝えれば探してくれるでしょう。ちなみに私の知り合いの千葉の業者もこの一括査定サービスの加盟店だから、東京や千葉のビル塗装の場合は利用してみてください

外壁の現場を20年仕切っている。外壁塗装は詐欺が多い業界。詐欺を撲滅したい。匿名で業界の事情を暴露します。名前はペンネームです。
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