水性塗料と油性塗料は何が違うのか?|外壁・屋根塗装

外壁や屋根の塗装で、水性塗料と油性塗料がありますが、家の塗装をするお客さんにとっては何が異なるのでしょうか?それは臭いです。

通常、外壁の塗料としての使われるのは高耐久で性高機能の油性塗料ですが、塗装工事中の「臭い」が気になったり苦手というお客さんには水性塗料を使います。また最近は油性塗料でも臭いを抑えた「弱溶剤塗料」もあります。

塗料は種類が複雑ですから、本日は外壁塗装で30年親方をやっている私がわかりやすく「水性塗料」と「油性塗料」の違いについて解説いたします。

水性塗料と油性塗料のメリット・デメリットとは?

まずは水性と油性のメリット・デメリットを理解しましょう。順に解説いたします。

水性塗料のメリット

✔塗りやすい(施工性が高い)
✔臭いがない
✔乾燥が早い
✔ツヤ消しの色がある(油性にはない)
✔保管が簡単
✔値段が安い
✔屋内にも使われる

通常の外壁や屋根の塗装では、性能がいい油性塗料を使いますが、水性塗料は、油性に比べると”臭い”がないので、「シンナーのような臭いが苦手」というお客様や「近所に迷惑がかかる」といったことを気にするお客様には水性塗料をすすめます。

また油性には存在しない、ツヤ消し(ツヤがまったくない)があるのも水性の特徴の一つですから、ツヤ消しの塗料を望む方は必然的に水性になります。

水性塗料のデメリット

✔塗料としての性能が油性に劣る
✔乾燥中に湿気があると、ムラがでる
✔気温が5度以下の日は塗装できない

水性塗料は、耐久性や耐候性など機能が油性に比べて落ちます。ですから業者が通常使う塗料は油性塗料なんです。また気温が5度以下だと水性塗料は膜が出来ずらく、乾燥も遅くなり施工できません。

油性塗料のメリット

✔塗料としての性能は水性を上回る
✔密着性が高い

メリットとして紹介しましたが、油性塗料は外壁や屋根の施工でプロが使う塗料ですから、臭いが気になるお客様ではないかぎり油性塗料が使われます。なぜなら油性は機能が水性を上回るからです。

油性塗料のデメリット

✔臭いがキツイ
✔保管が難しい

油性塗料の最大のデメリットは、シンナー臭いその臭いです。シンナーの臭いで頭が痛くなるというお客様も多いです。また施工中の近所迷惑を気にする方もいます。

ですから、そういったお客様には、水性塗料をすすめています。また外壁塗装の油性塗料は、2液型という、主剤と硬化剤を混ぜて使いますから、塗料が余ったからといって保存ができません。だから一回の塗装で、塗料を使い切らなくてはいけません。

臭いが少ない油性塗料「弱溶剤塗料」

メーカーも消費者の声を受け、臭いが少なく、環境にやさしい塗料を日々開発しています。そして油性塗料には”溶剤”と”弱溶剤”の二種類があり、弱溶剤は臭いが少ない塗料です。

水性塗料よりは、少し臭いがしますが、その分水性塗料より、密着性や耐久性に優れています。仕上がりも水性塗料よりもいいです。

ですから油性塗料と水性塗料の中間の塗料になります。

1液型と2液型とは?

塗料には、水性・油性ともに「1液型」と「2液型」があります。簡単に説明すると、1液型は混ぜない塗料。2液型は2つの塗料を混ぜるものです。では順に説明します。

1液型とは?

塗料には、2つの液を混ぜて使う2液型と混ぜない1液型があります。1液型は混ぜないので、施工が簡単で塗りやすいメリットがありますが、塗料の性能は2液型に劣ります。

2液型とは?

2液型は主剤と硬化剤という二つの液を混ぜて塗料を作ります。硬化剤をまぜて使うので職人の腕が問われます。最も塗料として性能が高いのは油性の2液型です。油性の2液型こそ、通常の外壁塗装では、プロが使う組み合わせです。

塗料の種類

油性、水性、1液型、2液型と塗料の見立てる切り口はいっぱいありますが、一番大事な事は塗料の種類です。塗料の種類は下記が代表的なもので、下に行く程、高機能、高価格です。

・アクリル塗料(低機能、価格低)
・ウレタン塗料(少し前の標準塗料)
・シリコン塗料(標準的な塗料)
・ラジカル塗料(次世代塗料)
・フッ素塗料(高耐久)
・その他の特殊塗料(高機能、高価格)

と、塗料の種類は上記以上にあり、種類は非常に多いです。塗料の種類については過去の記事でまとめたので、こちらをご覧ください。(塗料の種類はこちらから→【全種類】塗料の種類の選び方と注意点|外壁塗装

各塗料に「水性」と「油性」「弱溶剤」があり、さらに「1液型」「2液型」という切り口があり、わかりずらいですよね?塗料の世界は複雑です。簡単に説明すると下記の表のようになります。

塗料の概要

つまり、各塗料毎に「水性」「油性」「弱溶剤」があり、さらに「1液型」「2液型」があります。これらの無数の組み合わせから業者が、塗る素材、予算を見極めた上で塗料を選ぶのですが、実際は職人がよく使う塗料(メーカーだったり)があり、その中から塗料が選ばれ、施工されることがほとんどです。

屋根と外壁を一度に施工する場合の塗料の使い分け

足場代は施工の20%もかかります。ですから外壁塗装では、外壁と屋根を同じタイミングで行えば、足場代が1回分でいいので、コストが安くなるのでおすすめです。

屋根と外壁を一度に塗装するときは注意があります。

それは、屋根の方が先に塗料の寿命が尽きてしまうからです。なぜなら屋根は太陽にもっともさらされる場所であるため、外壁より過酷な環境なのです。

そのため、屋根と外壁の塗装の寿命を同じする必要があるため、屋根の方に高耐久性の塗装を施すのです。それにはいろんなやり方があります。

方法①塗料の種類をわけて使う
屋根の塗料をフッ素塗料(高耐久)
外壁の塗料をシリコン塗料

方法②油性と水性をわけて使う
屋根の塗料を油性塗料(高耐久)
外壁の塗料を水性塗料

方法③1液型と2液型をわけて使う
屋根の塗料を2液型(高耐久)
外壁の塗料を1液型

このように、塗料の種類で性能が異なるので、過酷な屋根の寿命にあわせて外壁の寿命をあわせるのです。塗装タイミングが同じであれば、費用を抑えることができるからです。

水性塗料と油性塗料のまとめ

塗料の種類などいろいろ解説しましたが、臭いを気にしない方は、油性塗料を使いましょう。また臭いが気になる人も、弱溶剤塗料を使えばいいと思います。

外壁塗装や屋根の塗装は、数十万円~数百万円する塗装工事ですから、耐久性や塗料の機能が発揮できるかが一番重要です。

もし、これから塗装するという方で、臭いが苦手という人は、外壁塗装の一括見積サービスを使うのがいいでしょう。外壁塗装は複数の業者から見積もりを取るのが常識ですから、自分で業者を探すのではなく、一括見積サービスで3社程度紹介してもらうようにしましょう。

一括見積サービスに申し込むと、電話がかかってくるので「臭いが苦手なので、臭いの抑えた塗料を希望します」と伝えればいいですよ。

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