物置塗装の塗料・道具について解説

物置小屋のサビが目立ってきたり、薄汚れてきたら「物置も塗装したいな~」と思いますよね?物置のほとんどはガルバリウム鋼板などのアルミなどの金属で作られていますから、そのままにしておくと、サビ穴から雨水が入って腐食が進みます。

しかし、塗装を施せば5~7年間は立派に使えますから、きちんとメンテナンスをしてあげましょう。物置は家と違って安価ですから自分で行うDIYでも悪くないですが、不安なら塗装業者にお願いするのも良いでしょう。

ただし自分で行う場合は、手順がありますから、手順や工程を事前に把握してから塗装してください。

本日は物置の塗装について、外壁塗装の親方を30年やっている筆者が解説いたします。

物置の塗装劣化具合・症状

まずは物置の劣化がどんな現象か把握しましょう。物置に塗装が必要となる代表的な3つの例を紹介いたしますので、まずは自宅の物置の状態と比べてみましょう。

塗装劣化現象①屋根のふちがサビついてきた

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サビをこのまま放置しておくと、サビ穴があいて水が浸入するようになります。そうなってしまっては物置を買い替えるしかありませんので、サビをワイヤーブラシでキレイに落としてから、サビ止め塗装をします。

塗装劣化現象②塗装が薄くなってきた

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写真の物置は当初は真っ赤な赤でしたが、設置から10年が過ぎて、このようなくすんだ赤になってしまいました。しかしこの程度の状況ならまだ深刻ではありませんので、早めに塗装すれば、物置の寿命を長くできます。

塗装劣化現象③手で強く擦ると、白い粉が手に付く

 

この写真の例は家の外壁を擦った写真ですが、物置の塗装も劣化するとこのように擦ると手に白い粉がつきます。これを業界ではチョーキング現象といって、塗装が必要なサインなのです。高圧洗浄機でキレイに落としてから、塗装を行います。

物置メーカーによって異なる新品時の塗装

イナバ物置

 

inaba画像引用:イナバ物置ホームページより引用

イナバ物置は、もともとの塗装は

・外側がウレタン塗装(イナバ物置は高級ウレタン塗料と表記)
・屋根がアクリル塗装

になっています。実はウレタン塗装もアクリル塗料も、現代の外壁塗装ではひと昔前の安い塗料です。(物置にはこれで十分です!)また物置は金属なのでサビやすい性質がありますから、10年も持つ塗装ではありません。劣化がはじまればその都度塗装を行いましょう。

ヨド物置

yodo画像引用:ヨド物置ホームページより引用

ヨド物置はガルバリウム鋼板を使っています。ガルバリウム鋼板は、非常にサビにくい、あるいは塗装が不要というのが売り文句ですが、実際は鉄製ですのでサビもすれば、経年劣化により塗装も必要になります。とはいえ普通の物置に比べればサビに強く、耐用年数が長いのは確かです。

タクボ物置

takubo画像引用:タクボ物置ホームページより引用

タクボ物置は焼き付け塗装を行っています。焼き付け塗装とは、塗装工場で100°以上の高熱で塗料を重合反応で素地と密着させる塗装方法で、塗料の機能を最大限に発揮できる手法です。サビに強い塗装方法でもあります。

物置の塗装手順

それでは物置の塗装手順を解説していきます。

梯子の用意

物置の屋根を塗装する場合は屋根の上にあがる必要がありますから、事前に梯子を用意しましょう。梯子がないからといって、別の何かで代用するのはかなり危険です。近所で借りるか、なければホームセンターで買いましょう。

ただし、あまりコストをかけすぎると自分で塗装するメリットがありませんし、また屋根の上から落下しての死亡事故も絶えません。出来る限りプロにお願いする方が良いでしょう。

サビ落とし

サビがある場合は、サビを落としてから塗装しないと塗装が密着しません。またサビの上から塗装すると、サビの進行は遅くはなりますが、止まることはありません。ですからサビはワイヤーブラシを使ってキレイに落とす必要があります。ゴシゴシと力強く磨いてください。

ワイヤーブラシはホームセンターで500円~くらいで購入できます。

 

高圧洗浄

高圧洗浄機があればベストですが、なければホースで水をかけます。長いホースが必要になりますから、こちらもホームセンターで買いましょう。1500円~程度で購入できます。

完全に乾燥させてから次の工程に移ります。

養生

養生(ようじょう)とは、塗装しない部分を、ビニールやガムテープを使って保護することです。高圧洗浄後の乾燥させている時間をつかって、養生を行います。

小窓があるようなタイプの物置は窓をビニールで保護し、窓のふちをガムテープでしっかり止めましょう。

塗料は3回塗りが基本

塗料は三回塗るのが基本です。

①下塗り(下塗り用塗料)
②中塗り(中塗り・上塗りとも同じ塗料)
③上塗り(中塗り・上塗りとも同じ塗料)

下塗りの役目は、塗料(中塗り・上塗り)と素地の間を密着させるために塗ります。下塗り塗料の色は白やクリーム色ですが、下塗りですから色は関係ありません。塗料の仕上げの上塗りの色が、物置の色になります。

中塗りと・上塗りは、仕上げの2回塗りとも呼ばれており同じ仕上げ用の塗料を使います。2回塗る理由は、ムラをなくすためです。見た目もそうですがムラがあると、塗料の機能が最大限に発揮できないからです。

使う塗料については、次に説明します。

物置の塗装に使う塗料について

下塗りの塗料は、実は中塗り・上塗りの塗料によって変わりますから、先に中塗り・上塗り塗料を説明します。

塗料の種類

①アクリル塗料 <--安価な塗料
②ウレタン塗料 <--1世代前の塗料
③シリコン塗料 <--標準的な塗料
④フッ素塗料  <--高級・高耐久塗料

もしもこれが家の外壁や屋根なら、シリコン塗料を勧めますが、物置の塗料には①で十分です。アクリル塗料は現在、外壁や屋根の塗装では使われなくなりましたが、鉄部の塗装にはよく使われます。そして物置建物は10万円~程度の建物ですから、高価な塗料を使っても意味がありません。

業界でもメジャーな下記塗料を使いましょう。

ニッペから販売されている「鉄部・建物・トタン用」

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しかもこの塗料は家庭用なので、下塗りが必要なく塗れますし、基本的には1回塗り用です。しかし筆者はそれでも2回塗りをすすめます。慣れてない方が塗装をすると、どうしても均一に塗れませんが、2回塗りを行えばムラがなくなるからです。1回目が完全に乾燥してから、2回目を塗りましょう。

塗装屋に依頼する

お年寄りや女性には、物置の塗装は大変だと思いますし、屋根の上に上るのは危険ですから、業者にお願いするのも良いでしょう。ただ塗装屋にお願いするときは、家の外壁や屋根の塗装の塗り替えと同時にお願いするのが良いでしょう。

なぜなら業者に物置の塗装だけお願いしても、結構な費用がかかります。しかし家の外壁や屋根のついでにお願いすれば、安くすますことができるからです。余った塗料で塗ってもらうこともできます。(これは交渉次第です)

塗装業者に問い合わせるときは、インターネットの一括見積もりサービスを使いましょう。なぜなら、相見積りをすることで初めて、適正な値段がわかるからです。

外壁の現場を20年仕切っている。外壁塗装は詐欺が多い業界。詐欺を撲滅したい。匿名で業界の事情を暴露します。名前はペンネームです。