外壁を防水塗装するならピュアアクリル塗料|評判や特徴

外壁や屋根に防水塗装を施したい方におすすめな塗料がピュアアクリル塗料です。ピュアアクリル塗料は、「アステック」が開発した塗料で、特殊なアクリル塗料です。

アクリル塗料といえば、耐久性が低く、低品質な昔の塗料というイメージですが、実はアクリルは純度を上げると耐久性が増すのです。しかし、過去にアクリルの純度をあげて塗料にする技術が世に存在しませんでした。

ところが、オーストラリアのメーカーの「アステック」がアクリルの純度を上げる技術を開発し塗料にしたのが「ピュアアクリル塗料」です。

不純物を完全に排除し、アクリル本来の「耐候性」「防水性」「遮熱性」を引き出した塗料がピュアアクリル塗料とのことです。しかし日本の塗装業者には、この塗料を懐疑的にみる業者も、評判としてあるのは事実です。

それはこの塗料が日本製ではないことが原因です。では実際はどうなのでしょうか?本日は外壁塗装の親方を30年やっている私がピュアアクリル塗料を解説いたします。

ピュアアクリルの評判は?

アステックペイントのピュアアクリルは評判は2つに分かれます。使ったことある業者からは「コストパフォーマンスが高い良い塗料!」という声もある一方で、オーストラリアのメーカー(アステック社)ということから、「オーストラリアは塗料メーカーとして、世界でベスト10にも入っていない」ということからピュアアクリルを信頼していない塗装会社も多いです。

また技術に関しては日本の塗料メーカーは世界でも有数で、ピュアアクリル塗料に懐疑的に考えています。しかし、実はピュアアクリル塗料の悪い評判を言うのは、アステック社の認定ではない会社や、訪問営業会社です。なぜなら彼らは、アステックペイントのEC-5000を使うことができないので、コンペになったときに「良くない」と言わざるを得ないのです。

(EC-5000を使うには、アステック社の決めた高い販売実績をクリアする必要があります。)

ピュアアクリル塗料のEC-5000は、優れた塗料であり、相見積もり(コンペ)になったときに、勝てないので「オーストラリアの塗料は良くないですよ~、やはり日本の大手メーカーじゃないと」という悪い評判を流すこととは良くあります。

しかし、筆者の見解ですが、筆者の知っている塗装業者がこのアステック社の塗料を使っていますが、高い効果を得られていて、しかもお客さんから感謝の声をもらっているのを知っていますからこの点は自信を持っていえます。

また、アステック社の塗料は福岡や関西、そして千葉の塗装店では認知が広まっていますが、その他のエリアでは、まだ浸透していないことも、評判が定まらない原因になっています。

ピュアアクリルのメリット

✔高い防水効果
✔通気性が高い

✔耐久性が高い
✔遮熱性が高い
✔弾性が高い
✔二回目以降の塗り直しは上塗りのみ

フッ素に匹敵する耐久性

ピュアアクリルは、あのフッ素塗料と同等の耐久性を有し、15年持ちます。ただ、もし防水性をもとめず、耐久性だけを求めるなら、フッ素塗料の方がおすすめかもしれません。その理由は、施工経験のある業者が多いからです。

極めて高い防水性

防水塗料として有名です。その理由は高い弾性がある塗料だからです例えばコンクリートは、乾燥すると収縮し、クラック(ひび割れ)が入りやすいので、弾性塗料がよく使われます。

コンクリートのような素地を”動きのある”素地という言い方をします。しかしピュアアクリルは、弾性が高いため、下記の写真のように、ひび割れ箇所も塗料が伸びて、ひびからの水の侵入を阻止します。

ピュアアクリルの弾性

画像引用:http://astec-japan.co.jp/kinou/bousui.html

もし、水が浸入してしまうと、コンクリート内部の鉄筋部分と水が触れ、鉄筋が錆びてと、さらにひび割れの原因を作ります。

遮熱性の高さ

そして遮熱性の高さです。遮熱に対しては3つの機能で熱をはじきます。

①遮熱顔料が太陽光を反射
②塗膜内のナノセラミック粒子が吸収した熱を反射
③熱を伝えにくい

このように、耐久性の高い塗料はよくありますが、そこに遮熱性能が加わった塗料はすくないので、塗装店でもよく使われるようになってきているのです。

次回の塗り替えが「上塗り」のみで次回の工事費用が安くなる

そして二回目以降の塗り直しが、「上塗り」のみで大丈夫な点です。通常塗料というのは、塗り直しのときは、まず下地処理を行い、旧塗料を全て剥がしてから、「下塗り」「中塗り」「上塗り」を行います。

しかし、それが次回の塗料も、同じピュアアクリル塗料を使えば、「上塗り」だけで済みます。これはコストの面で大変なメリットですが、私は少し疑問です。疑問は塗料にではなく、次回の塗料工事についてです。

次回の塗り替えは10年以上先になりますから、もし違う業者に10年後に塗装をお願いした場合、施工業者に「以前はピュアアクリルを使いましたので、上塗りだけでお願いします」と言っても「何のことですか???」と業者から思われる可能性があります。業者は業者で、普段使う塗料が違ったりするもので、使わない塗料のことはわからないからです。

また、10年後、一般の方がそのことを覚えているでしょうか?10年前の塗料の名前なんて、よほど塗料に関心がないと覚えてないですよね。そして塗料業界の技術革新は早く、10年後にはピュアアクリルを上回り、もっと安い塗料が開発されているでしょう。ですからこの点をメリットにするのは、お客様自身ということになります。

ピュアアクリルのデメリット

・弾性が高いと劣化に気づきづらい
・柔らかい塗料だから熱膨れしやすい
・費用が高い
・施工性が悪い(乾燥に必要な時間が長い)

・経験のある職人でなければ機能が100%発揮できない
・日本製の塗料ではないから不安

弾性が高いと劣化に気づきづらい

弾性が高いと、塗料が伸びて、外壁のひび割れが塗料が伸びて美観を保ち、水の侵入を防ぐ。というメリットとともにデメリットも存在します。それは「家の持ち主が外壁の劣化に気づきかない」という点です。つまり、実際に外壁にひび割れが生じた場合、本来補修が必要なのに、ひび割れに気づかず、劣化が進行してしまうというデメリットです。

大きな地震があった直後に自宅の外壁を見て

あなた「よかった~、外壁とかに異常はなさそうだ!」と思っても、実は亀裂が入っていた!となれば火災保険(震災保険のオプションをつけていた場合)の対象になりますが、地震の日から3年経過した場合、保険の適用にならないのです。

このように弾性が高い塗料というのはメリットとデメリットの両方があるということを、覚えておいてください。

柔らかい塗料だから熱膨れしやすい

600%も伸びる弾力性に優れた柔らかい塗料です。そして柔らかい塗料というのは、どうしても熱膨れしやすい弱点があります。アステック社のホームページでは通気性が高いので膨れないとは書いていますが、この点は、疑問があります。

ただ、アステック社の認定を受けた職人が、決められた施工法で塗装を行えば、この点は気にしなくても良いでしょう。

費用が高い

高級塗料のフッ素塗料と同程度の価格です。スタンダードなシリコン塗料と比べると下記の表の通りです。ピュアアクリル塗料は安くないのです。しかし、それはシリコン塗料と比べたらという話で、同じフッ素塗料と比べると、遮熱性能がついており、機能が多い分や、同程度価格のフッ素塗料よりお得と言えます。


※足場を含む工事費用

10年後以降の次回の塗り替えは、「上塗り」のみでいいので、次回もピュアアクリル塗料で行えば、長期的費用は安くなるメリットがありますが、ここでは次回のことは考えず説明します。

そして、少しでもピュアアクリル塗料を使った塗装工事を安くするには、一括見積サービスにお願いして、施工実績のある複数の業者に「ピュアアクリル塗料の実績がある企業を紹介してください」とたずねてみてください。

ただ、ピュアアクリル塗料の場合、経験のある業者が少ないため、紹介してくれない場合もありますが、一般の方が自分の地域でピュアアクリル塗料を探す手段は、一括見積サービスに依頼するしかありません。

また余談ですが、アステック社の製品は日本のメーカーの同程度の商品より安いというのが、塗装業界の人間としての意見です。その理由は明確で、商流にあります。日本の塗料メーカーは、ENDユーザーの塗装店にたどり着くまでに、仲介する業者が多くいますが、アステック社の場合は、塗装店との直取引です。

ピュアアクリル塗料が高いというのは、あくまで通常の塗料と比べたらという程度で、同ランクのフッ素塗料などよりは、機能の分、アステック社にコスト面でも軍配があがります。

施工性が悪い(乾燥に必要な時間が長い)

外壁塗装の塗料は「中塗り」と「上塗り」という工程がありますが、日本製の塗料でしたら「中塗り」の後、2~3時間程度の乾燥時間で「上塗り」が出来ますが、アステックはオーストラリアのメーカーのために、乾燥に必要な時間は4時間と長めです。

これは乾燥しているオーストラリアと日本の気候の違いが影響しています。ですから夏の場合、一気に重ね塗りを1日で行い工期を短くする場合がありますが、アステック社の塗料に関しては、それはできません。

経験のある職人でなければ機能が100%発揮できない

これはピュアアクリル塗料に限った話ではありません。塗料というのは、塗りがしっかりしてないと、機能を100%発揮できないのです。まして、メジャーな塗料ではないですから、ピュアアクリル塗料の経験がある業者でなければなりません。

ピュアアクリル塗料のEC-5000は、アステック社の講習が必要になります。講習は職人が、アステック社の支社に行き、実地と講義の研修を1日かけてうけなくてはいけません。また、先に申したとおり、EC-5000はどの塗装屋でも扱える塗料ではありません。アステック社が要求する高い実績がないと、EC-5000を取り扱うことができません。

ピュアアクリル塗料の塗り心地ですが”極めて塗料が濃い”のです。濃いということは、塗料の伸びも通常の塗料より悪くなります。ですから、万が一、経験がない業者が扱うと、無意味どころか、ムラをはげしくして、劣化を早める原因になります。

業者がピュアアクリル塗料を使う場合は、「ピュアアクリル塗料での施工経験はありますか?」と聞いてみましょう。

日本製の塗料ではないから不安

日本には有名な塗料メーカーがありますが、このピュアアクリル塗料のメーカーは「アステック」というオーストラリアのメーカーです。そういう意味では、日本の大手塗料メーカーではなく、外国製塗料という不安はあると思います。しかし、アステックは日本で15年以上の実績があり、多くの施工で使われています。

とはいえ、外壁塗装は高額な塗料になりますから、日本製が安心であれば「日本ペイント、関西ペイント、SK化研などの日本の大手メーカーの塗料を使ってくれますか?」業者にその旨を伝えましょう。

ただ、筆者としては、アステック社は、営業ツールも優れており、お客様に提案しやすい塗料で、非常に良い会社だと思いますよ。だから心配する必要はありません。アステック社の悪口を言う会社は「アステック社の加盟店ではない」ケースがほぼ全部ですから。

ピュアアクリル塗料の種類

アステックペイントはから以下の種類のピュアアクリル塗料が発売されています。

EC-100F(工場・倉庫向け)
EC-5000PCM(アステックのピュアアクリル塗料の標準)
EC-5000PCM-IR(最高ランク)

 

ピュアアクリル塗料のまとめ

ピュアアクリル塗料は、やはり外壁に防水性を求める時に使うのがいいでしょう。特に古いモルタル壁に最適です。

壁から漏水した経験があるような家庭は、弾性が高いピュアアクリル塗料が防水塗料としては最適ですが、日本製ではない塗料という不安な面もあります。

防水塗料のピュアアクリル塗料を検討するのでしたら、ピュアアクリル塗料の施工実績のある業者にお願いする必要があります。またピュアアクリルはアステックの加盟店しか扱っていない塗料なのです。

この塗料が気になる場合は、一括見積サービスを利用しましょう。一括見積サービス申し込み後、オペレーターから電話がかかってくるので、

「アステック社の塗料の施工実績のある業者を紹介してください」

と伝えれば、その地域のアステック社認定店を紹介してくれますよ。もし、ピュアアクリルに対応した業者がない場合は、他の防水塗料を業者から紹介してもらいましょう。ピュアアクリル塗料を扱う業者が少ないので、この点はしかたがありません。

外壁の現場を20年仕切っている。外壁塗装は詐欺が多い業界。詐欺を撲滅したい。匿名で業界の事情を暴露します。名前はペンネームです。