欠点はあるの?光触媒塗料の特徴を解説!

外壁や屋根の塗料がわかりにくい理由は、とにかく種類が多いからです。そしていろんな大手メーカーが日々塗料の技術革新を進めてますから、次々と新しい塗料が生まれます。

その中には”特殊塗料”と言われる塗料があり、そして特殊塗料の中でピカイチなのは「光触媒塗料」です。最近は光触媒塗料の施工も増えてきて、戸建ての塗装の5%は光触媒塗料を扱うようになりました。(私の感覚ですが)

なぜなら光触媒塗料は、セルフクリーニングという自分自身で汚れを落とす機能があり、雨と日光の力で汚れを落とすのです。そして耐久性が20年を超えると言われており、高い耐久性がある塗料なのです。

汚れに対する耐性は、光触媒塗料は間違いなくナンバー1の塗料です。そのかわりコストも高い塗料になります。しかし、光触媒塗料には注意するべき点もあります。本日は光触媒塗料について外壁塗装で30年親方をやっている私が解説いたします。

光触媒塗料の特徴

光触媒塗料のメリット・長所

✔汚れが非常につきにくい
✔セルフクリーニング機能(汚れを太陽の光で分解し、雨で流す)
✔耐用年数が長い
✔カビや藻にも強い
✔空気をキレイにする!ウイルスの増殖を防ぐ
✔臭いを分解する
✔遮熱効果が高い
✔親水性が高い
✔白い壁をもっとも白く長く保つ

光触媒塗料は、太陽と雨を利用して、自分で汚れを落とす塗料です。太陽熱があれば、外壁や屋根に付着した汚れを自分で分解してしまいます。分解した汚れは雨で洗い落としてしまいます!ですから、光触媒塗料は親水性が高い塗料と言えます。

親水性というのは塗料と汚れの間に水を通す作用や力のことですから、汚れが付着しにくい性質があります。また紫外線があたると、空気中の水と酸素を反応して、「活性酸素」を作り出し、汚れや菌を分解します。

光触媒塗料は、家の前に大きい国道がある排気ガスで汚れやすい環境など、汚れやすい住環境に最適です。

そして自宅の外壁の色がまるで教会のように純白な方は、その純白を長い期間保つためには光触媒塗料がおすすめです。白は汚れが目立ちますから、白い外壁と光触媒塗料との相性は抜群です。

◆光触媒塗料を塗った純白の建物の写真

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TOTOのホームページより画像引用

そして、フッ素塗料以上の高い耐久性も大きなメリットです。

光触媒塗料のデメリット・欠点

✔コストが高い
✔屋根用の光触媒の塗料がない!
✔塗るのが難しい塗料
✔下地が悪いと、影響がでる
✔日光があたらないと性能を発揮できない
✔雨があたらないところは、汚れが落ちない
✔土や砂は落ちない
✔サビには効果がない
✔壁の中からの汚れには対応できない
✔艶がでない
✔塗膜が固い

欠点1 高すぎる耐久性と屋根用の光触媒塗料がない点

光触媒塗料のデメリットは、なんといっても高額すぎる点と、耐久性が高いためにフッ素塗料と似たような問題が生じます。耐久性が高いゆえに生じる問題です。

それを説明する前に、外壁と屋根の塗装タイミングですが、同時にやるのがベストなのです。その理由は足場のコストです。外壁も屋根も一度に塗りなおせば足場設置のコストが1度になるので、安くなります。

しかし、屋根用の光触媒塗料は存在せず、今のところ外壁用となっています。ですから外壁を光触媒で施工した場合、20年と言われる耐久性を考えると、光触媒以上に耐用性がある塗料はほとんどないため、屋根の塗料の寿命が先に尽きてしまい、屋根を先に塗り替えなくてはなりません。

屋根は外壁よりも、多くの紫外線と風雨にさらされるため、塗料の寿命が屋根の方が先に尽きます。この点を考慮し、賢い塗り替えスケジュールとは、屋根の方に良い塗料を使って、屋根と外壁の塗料の寿命を同じくらいでプランする方法です。

◆賢い塗料選択の例

・屋根の塗料をフッ素塗料(屋根だと耐用年数は10年~12年)
・外壁の塗料をシリコン塗料(外壁だと耐用年数は10年~13年)

このように屋根の塗料に外壁よりも高級塗料を使って、屋根と外壁の塗料の寿命を同じくらいにコントロールする方法が、良い塗装方法なのです。なぜなら一度に塗り替えすれば足場の分工事費用を圧縮できるからです。

光触媒塗料は屋根用がなく、屋根に例えば下記のような塗り替えスケジュールになってしまいます。

・13年後に屋根の塗り替え(フッ素塗料で屋根を塗った場合)
・20年後に外壁の塗り替え(光触媒塗料で外壁を塗った場合)

つまり、足場代が2回かかりますので、結局お金の無駄になります。(※足場代は建物の平米数や足場の種類によって違いがありますが、20万円~25万円程度がや目安です。)

しかし、最近では、外壁を光触媒塗料。屋根を無機塗料を使うケースが多くあります。無機塗料は、あらゆる塗料の中で、最も耐用性が高い塗料です。無機塗料も高額な塗料になります。ちなみに筆者は外壁が光触媒塗料の場合は、屋根はアステックペイントの「無機ハイブリッドコート」を使って、塗装寿命を調整します。

欠点2 日光や雨があたらない場所では機能が発揮できない点

隣の建物との間隔が短く、日当たりの悪い場所に光触媒塗料を塗っても、その機能を発揮することはできません。なぜなら汚れや菌を分解する活性酸素が紫外線無しでは発生しないからです。

太陽が当たれば、下記の図のように日光の力を借りて、汚れを分解します。


TOTOの電子パンフットより画像引用

ですから日があたらない建物では、光触媒塗料の力が発揮されないのです。

また、日光だけでなく、雨が建物にあたらないと光触媒塗料の力が発揮されません。下記図をご覧ください。光触媒塗料は壁と汚れの間に水を通す力「親水性」が高いため、雨で汚れを落としてしまう、セルフクリーニング機能があります。

 

ですから、雨があたらない場所では、汚れを洗い流すことができないため光触媒塗料を塗る意味がありません。

欠点3 塗り忘れや、塗り過ぎをする仕上がりが悪くなる

光触媒コーティングを塗り忘れた箇所があれば、そこだけ極端に汚れが目立つようになります。また塗り過ぎな箇所があれば、逆に、そこだけ黄色くなります。また下地の状態によりムラになりやすいのも光触媒塗料で、吸い込みムラが発生します。

このように光触媒塗料は知識があり、光触媒の施工経験豊かな業者選びが重要になってきます。

欠点4 濃い色が出ない

光触媒塗料は色が限られており、濃い色が出せません。

欠点5 光触媒塗料の認定店や加盟店でないと使えない

光触媒塗料は知識がないと、扱えない塗料です。特にTOTOの光触媒は強すぎるため、専用の中塗り剤を使わないと下地を痛めてしまうこともあります。ですから光触媒塗料には「TOTO」「アイカ」「K2コート」とありますが、どのメーカーや連盟も加盟店にならないと、塗料を卸していません。

欠点6 工程が通常の塗料より多く、工期が伸びる

光触媒塗料は、「下塗り」→「中塗り」→「上塗り」→「光触媒コーティング」という施工順になり、通常塗装は「上塗り」で終わりですが、工程が一つ多いので、工期が長くなります。その分職人の費用などが増えるので、見積もりが高くなります。

光触媒塗料の価格

光触媒塗料

光触媒塗料は耐用年数が20年と言われていますが、まだ世の中に出てきたばかりの塗料です。20年はメーカーが言っていることだとしても、15年~18年くらいは持つと思って間違いないでしょう。光触媒塗料は耐用年数が高いのです。

光触媒塗料の注意点とは?

光触媒塗料は性能をMAXに発揮するためには、日光と雨が必要になります。だから日当たりが悪かったり、雨があたらない場所には光触媒塗料を塗る意味はありません。例えば、隣との家の感覚が1メートルもないという場所では、光触媒は意味がありません。だから光触媒塗料を塗るんのなら、塗る場所の日当たりがいいことが絶対条件なんです。

光触媒塗料は大手メーカーから販売されていない?

光触媒塗料で有名なメーカーは下記の3社になります。

◆TOTOのハイドロテクトコート

※TOTOの電子パンフットより画像引用

TOTOの光触媒塗料専用の中塗り・上塗り剤の上から、青い液体(光触媒)をコーティングします。業界ナンバー1です。

◆アイカのジョリパットクリーンマジック

ジョリパットの塗料の上から、スプレー式のジョリパットクリーンマジックを塗ります。スプレータイプなので、意匠性の高いデコボコの外壁にもカンタンに施工できます。

◆K2コート

K2コートは加盟店にならないと使えない塗料です。光触媒塗料で業界ナンバー2です。フッ素樹脂を採用しており、高い耐候性を誇ります。K2コートのホームページには「シェアは業界2位だが、クオリティーはナンバー1」というメッセージがあり、クオリティーに自信を持っている塗料です。

 

光触媒塗料はTOTOのハイドロテクトカラーコート ECO-EXが有名です。TOTOも大企業ですが、塗料メーカーでの有名どころは

関西ペイント
日本ペイント
SK化研

の3大塗料メーカーです。この3大メーカーから光触媒塗料は販売されていません。だからいまだに実績が不安だったりします。

屋根用の光触媒塗料が開発されていない点も気になります。この辺の理由により塗装会社には光触媒塗料を嫌がる会社もあります。ですから光触媒塗料の実績がまだ少ないのです。

光触媒塗料は塗るのが難しい

光触媒塗料は塗りの難しい塗料ですから下手くその職人に塗らせると、ムラができたりして、その性能を発揮することはできません。

この記事を読んで、光触媒塗料を検討したいという方は、一括見積サービスで、「光触媒塗料の施工実績がある業者を紹介してください!」と言って紹介してもらいましょう。

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光触媒であれば、すべて良いということはない

耐用年数が20年というのは、実はTOTOの「ハイドロテクトカラーコート ECO-EX」の事を指しているのであって、光触媒塗料全体を指しているわけではありません。それだけハイドロテクトカラーコート ECO-EXは光触媒塗料で最も使われる塗料なんです。

また、残念ですが、悪質業者の中には、光触媒塗料ではないのに「光触媒塗料」です。と言ったり、「光触媒塗料を格安でやります!」という事例があるようなので気を付けてください。

光触媒塗料というのは、光触媒工業会が認定した製品には下記のロゴがありますから、すでに施工中の方は塗装缶に下記ロゴがあるか確認してみてください。

rogo 光触媒工業会のホームページより引用

光触媒工業会認定の光触媒塗料の「ハイドロテクトカラーコート ECO-EX」であれば間違いありません。

光触媒塗料も汚れに万能ではない!

光触媒塗料でも、すべての汚れに強いわけではありません。例えば無機質な汚れに弱いのです。無機質の反対は有機質つまり、生物の力を借りて生成されたものが有機質です。有機質の汚れというと排気ガスとか、油を含む汚れのことです。

それに対して無機質な汚れとは、泥やエフロ(白華現象)やサビ汁(錆)のことです。これらは、光触媒塗料でも落とすことはできません。

あとはいくら光触媒でも、その処理能力が超える汚れだと落としきれない。ですからカビが繁殖しやすい場所は厳しいです。

光触媒塗料のまとめ

光触媒塗料は、まだ世の中に出たばかりの塗料で、実績面では少し不安かもしれません。

光触媒がおすすめの施工は、排気ガスが多くて汚れやすい住環境であったりとか、壁がデコボコしてて、汚れがたまりやすい外壁には光触媒塗料は効果的です。

そして光触媒塗料はちゃんと施工実績が豊富な業者に施工させましょう。一括見積サービスで問い合わせて「光触媒塗料の施工実績がある業者を紹介してほしい」と言えば、実績のある業者を紹介してくれますよ。

外壁の現場を20年仕切っている。外壁塗装は詐欺が多い業界。詐欺を撲滅したい。匿名で業界の事情を暴露します。名前はペンネームです。

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