外壁塗装の具体的手順と方法を解説!業者とDIYを比較

「外壁が汚れてきた~、みっともないし塗装するかな・・」
「新築で立ててから、20年経った、さすがに黒ずんできたな・・」

など外壁の塗装を検討しはじめることになると思います。「工事は大変そうだな~、どれくらいの期間かかるのだろう?」あるいは「DIYで自分で塗ったら安いのかな・・」などいろいろ不安や疑問があると思います。

自宅の外壁塗装は自分で行ってはいけません。なぜなら塗装は、ペンキを塗るだけではなく、下地をケレンと呼ばれる工程でキレイにして、そして塗装は3回塗ります。さらには塗料の乾燥時間や、外壁の下地と塗料の密着の相性など、素人には難しいことが多岐にわたりますので、塗装は業者に依頼するのが一番です。

本日は外壁塗装で親方を30年やっている筆者が、外壁塗装の方法を詳しく解説いたします。

自分でやるか?業者に頼むか?どちらの方法がいいのか?

まず、自分で塗装する場合と、業者に塗装する場合の比較表をご覧ください。

  自分でDIY 業者に依頼
費用 〇塗料代のみ ×高い
仕上がり △悪い 〇良い
工事期間 ×長い 〇最短期間で
耐久性 ×悪い 〇長い
色の種類 ×少ない 〇多い
次回塗装 ×最悪2年後 〇12年後以降に

自分で塗ればコストがたった10万円程度

自分で外壁を塗る方法の良いところは費用がかからないことです。30坪の家のだいたい130㎡です。ホームセンターやインタスペースで買える、DIY用のシリコン塗料で有名な「ニッペ シリコン外かべ用」の16KG缶を3缶くらい使うことになります。

◆シリコン塗料「ニッペ シリコン外カベ用」(DIY用)

shiricon_nipe価格は 約12000円

◆ 下塗り材(塗料より先に下に塗るもの)(DIY用)

   シリコン下塗り材      価格は 約10000円

◆30坪の家の場合(130㎡として計算)

・シリコン塗料×3缶=36000円
・下塗り塗料×2缶=20000円

塗料代の合計は56000円

◆40坪の家の場合(160㎡として計算)

・シリコン塗料×4缶=48000円
・下塗り塗料×3缶=30000円

塗料代の合計は78000円

30坪の家の外壁を塗り替えるなら、この缶を3缶から4缶買う必要があります。そうすると、48000円が塗料代になります。

その他にも下記の器具が必要です。

・ローラー、刷毛
・塗料を入れるバケット
・脚立
・窓など保護用のガムテープやビニール

これらは全てそろえて、ホームセンターで10000円くらいです。

つまり、個人で30坪から40坪の家の外壁を塗装する場合は、6万6000円~8万8000円の計算になります。高圧洗浄機があれば、完璧です。高圧洗浄機は外壁を塗装前に、きれいにする器具です。高圧洗浄機は1万円~3万円です。

つまりDIYで外壁を塗装する方法の合計はざっくり10万円という感じでつかんでおけばよいでしょう。

業者に頼めば60万円~100万円

30坪~40坪の外壁塗装を業者に頼めば60万円~100万円かかります。※塗料や面積によって値段が変わります。

自分で塗装した場合は、10万円に対して6倍~10倍です。なんでこんなに値段が高いのでしょうか?実は塗装工事の塗装代金というのは、全体の2割程度だからです。塗装工事の大部分は職人の工賃や足場代などが占めますから、この値段は相応と言えます。

それを理解するには、塗装の方法を理解しなくてはなりませんので、次に塗装の具体的方法を解説いたします。

外壁塗装の方法を解説

①足場の組み立て

塗装工事は足場の組み立てから始まります。

 

二階建ての家など高いところを職人が安全に塗装を行うためです。この足場はほとんどの塗装業者は外注の”足場屋”を下請けに使っています。ですから足場代は高額です。工事代の2割は足場代になります。マンションやビルの塗装になると足場代もさらに高額になってきます。

個人で塗装する場合は、脚立を使うことになるでしょう。しかし、脚立と長いローラーを使って塗装すると、塗装しにくいため、どうしてもムラが発生します。ムラができると、その部分の耐久性が極端に弱くなります。

②高圧洗浄で塗装前に外壁を洗浄する

下記のような専用の機材をつかって、家の外壁をキレイにします。この作業を行わないと、剥がれそうな塗膜の上から新しい塗料を塗ることになり、そうすると古い塗膜とともに、新しい塗膜も剥がれるからです。

高圧洗浄機のイメージ

市販されている高圧洗浄機もありますが、業務用とは水圧がだいぶ変わってきます。ただ難しいのは水圧が強ければよいというわけではありません。ギリギリ外壁を傷つけない水圧で、外壁を洗います。

ホースで代用できないことはありませんが、高圧洗浄とは別物です。やはり水圧のコントロールができないですし、水を余計に使ってしまいます。もし、個人で行う場合は高圧洗浄機をホームセンターで買うとよいですし、買わないという方も必ずホースで水圧を強めに外壁をキレイにします。

③養生を行う

養生というのは、塗装しない箇所を保護することです。ガムテープとビニールシートを使います。

養生

この作業をしっかりおこなわないと、塗料が窓やサッシについてしまい、しかも剥がすのは容易ではありません。子供や、近所の人が入りそうならば、カラーコーンなど立てて、入れないようにすることも大切な養生です。

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この作業は、DIYの人でも問題なく行える工程です。

④下塗り用の塗料で下塗りを行う

塗装は通常3回塗りです。

・下塗り <-- この工程
・中塗り
・上塗り

DIY

下塗り材は、透明だったりクリーム色のものがほとんどです。下塗り材の色は塗料の色に関係がありません。下塗りの役目は、素地と塗料の間の塗料で、上塗りの塗料の密着度を高めるためにぬるものです。カンタンにいえば接着剤のような役割です。

下塗り材は、なんでも良いということではありません。下地の素材や、上塗りに塗る塗料を見て、選びます。しかし個人で行う場合は、ホームセンターで自分で選ぶことになります。

下塗りも、塗り残しが発生しないようにまんべんなく塗ります。塗り終わったら乾燥時間をとります。缶に乾燥時間は書いてあります、だいたい4時間以上など表記されていますので、乾燥時間の用法をしっかり守ります。そしていよいよ中塗りと上塗りをはじめます。

⑤中塗りと上塗りは同じ塗料で塗る

いよいよ最終工程の中塗りと上塗りになります。この工程は上塗りの2回塗りとも言われており、塗料を2回ぬることで、塗膜を厚くします。

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塗料は現在は油性の2液型シリコン塗料が使われることがほとんどです。2液型は下記写真のように、主剤と硬化剤を混ぜて使います。2液型の塗料はセットで販売されています。なぜ油剤の2液型なのでしょうか?それは耐久性が高く、密着性が高いためプロが使うのは2液型なのです。

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ただ、油剤の2液型は経験のない一般の方には難しいです。ですからDIYで行う場合は必ず、水性の1液型になります。混ぜないでいきなり使うことができるからです。

シリコン

このように、プロの職人が使う塗料は業務用の油性塗料。DIYで個人で行う塗料は、塗りやすい水性の塗料を使うことになります。

そして中塗りと、上塗りと名前がわかれているとおり、必ず2回塗りを行います。なぜ2回塗りを行うのでしょうか?それはムラをなくために有効だからです。素人でも二回塗りを行うことで、塗膜に厚みがでてムラがでなくなる手法だからです。

業者にお願いする場合は、高級塗料や最新の塗料が使える!

塗料によって耐久性や機能が変わってきます。例えばガイナという宇宙技術を民間に転用した、スーパー塗料があります。この塗料を使えば、断熱性、遮熱性、防音性、空気清浄作用など、機能豊富な塗料で、家の温度を下げたり、騒音を減らす効果がある塗料です。

過去記事:【まとめ】外壁塗装で電気代最大50%節約!ガイナの8つの効果!

この塗料の弱点は塗りずらいことですが、こういった塗料を扱えるのも、業者にお願いするメリットです。また次世代塗料と言われるラジカル塗料は、現在のスタンダートのシリコン塗料の弱点をおぎなった耐久性の長い塗料です。しかしDIY用の塗料は発売されておりません。

過去記事:ラジカル塗料とシリコン塗料はどっちがいいの?

このように、業者にお願いするメリットは、さまざまな機能や最新の塗料が使えることです。しかもガイナは15年以上もつ塗料と言われているので、1年あたりのコストに換算すれば、安物の塗料より安くなるケースがあります。

⑥足場や養生の撤去

塗装が終わると、足場や養生を撤去して、施工は終了になります。もし塗料が余ったのなら、物置や犬小屋に塗ってみてもいいかもしれません。これらの塗装はリスクがあまりないので、積極的にDIYしても良いでしょう。

外壁塗装は危険な工事です

以上のように、外壁塗装の方法を具体的に解説しましたが、DIYがいかに難しいがご理解いただけたと思います。また二階建ての家などは、足場無しでの作業は大変危険です。死亡事故もあります。60万円のお金を惜しんで、ケガをしてはもともこもありません。実は筆者の親戚も、職人だったのですが数十年前に屋根から落ちて死にました。塗装工事は危険と隣あわせなのです。

塗装業者を探す方法

では、どのように良い塗装業者を探せばよいのでしょうか?塗装業者には不正に高い見積もりを出したり、手抜き工事をして、利益を得る業者がいるのも事実です。ですから塗装業者を探す方法としては、複数の業者から相見積もりをとるのが、騙されないために常識になっています。

そして、無料のインターネットサービスの一括見積サービスを利用すると、地域の優良施工業者を2社~3社紹介してもらえます。このサービス会社は、施工店から紹介料をとる仕組みなっているので、あなたは1円も払わなくてよいので、一括見積サービスを使ってみてデメリットがまったくありません。

できればDIYはやめて、業者に依頼する方法を選びましょう。

外壁の現場を20年仕切っている。外壁塗装は詐欺が多い業界。詐欺を撲滅したい。匿名で業界の事情を暴露します。名前はペンネームです。