工場や倉庫の外壁塗装(屋根塗装)の費用はどれくらい?

工場や倉庫の外壁塗装を検討する場合、費用や作業工程など気になりますよね?

工場・倉庫の外壁塗装も一般家庭と同じで、費用は使う塗料と広さによって価格が決まりますが、一般家庭との違いはトタン屋根などの鉄製の屋根が使われていることと、工場は日当たりが良い立地が多く、遮熱塗料を検討します。

そして、工場や倉庫で安全に安く塗装工事をするコツは、自社で全行程を行える業者を探すことです。なぜなら全行程を自社で行なえば認識にズレがなく安全ですし、足場代などの費用がおさえれるからです。

本日は外壁塗装の親方を30年やっている筆者が、工場・倉庫の外壁塗装について詳しく解説いたします。

工場・倉庫の塗装の費用はどれくらい?

ざっくり言うと工場や倉庫の塗装費用は50万円~1000万円以上です。塗装の費用は「塗料のグレード」と「塗装面積」によって、価格が決定します。主に使われる塗料は下記の3つです。

◆塗装のグレードとは?

・ウレタン塗料・・・防水性が高い、安価な塗料
・シリコン塗料・・・一番スタンダードな塗料。費用対効果高い
・遮熱塗料・・・・・熱を通さない塗料。工場・倉庫におススメ
・フッ素塗料・・・・高級塗料。耐久性が高い

◆工場の塗装費用目安

工場坪数目安 塗装面積 ウレタン塗料 シリコン塗料 遮熱塗料 フッ素塗料
約30坪 108㎡ ¥529,200 ¥604,800 ¥604,800 ¥712,800
約50坪 180㎡ ¥882,000 ¥1,008,000 ¥1,008,000 ¥1,188,000
約100坪 360㎡ ¥1,764,000 ¥2,016,000 ¥2,016,000 ¥2,376,000
約150坪 540㎡ ¥2,646,000 ¥3,024,000 ¥3,024,000 ¥3,564,000
約300坪 1080㎡ ¥5,292,000 ¥6,048,000 ¥6,048,000 ¥7,128,000

※費用には、足場費用や下塗り(さび止め)塗料、工賃込の目安です。
※外壁・屋根を含めた塗装面積です。

ちなみに工場や倉庫などの大型建物の塗装は、分割払いが基本になります。関東地域では、2回ばらいや3回払いの均等払いの慣習が一般的ですが、中部地方や関西では着工金を多めに払う慣習が多いようです。

◆関東地域の3回払いの例

「着工金3割、中間金3割、完了金3割」

◆中部や関西地域の2回払いの例

「着工金6割 完了金4割」

 

工場・倉庫の塗装の塗り替え時期は?

前回塗った塗料によって、耐用年数が異なりますが、大まかな目安としては8年~10年です。

◆塗料による耐用年数

・アクリル塗料・・・5年(昔の塗料で現在はメイン塗料としては使われていない)
・ウレタン塗料・・・8年
・シリコン塗料・・・10年
・フッ素塗料・・・・12年

です。そして、一般住宅よりも日差しが強い工場・倉庫はさらに耐用年数が短めです。そして日差しの強い工場や倉庫では、中の温度をあげないためにも遮熱塗料を検討します。

工場や倉庫では遮熱塗料が一般的です

工場や倉庫では遮熱塗料がおススメです。なぜなら工場内の温度を下げて、エアコン費用を節約することができるからです。※遮熱塗料はシリコン塗料と同じくらいの価格です。

大きな工場は、CO2削減に取り組む必要がありますので、遮熱塗料で工場内の温度を下げることができれば年間で大きなCO2削減・コスト削減になります。(純粋に暑いと工場で働く方も大変ですから!)

遮熱塗料で、私が使うのは塗料の大手のエスケー化研が販売している「クールタイト」です。

cooltite画像引用:エスケー化研ホームページ

大手塗料メーカーですから、遮熱のデータが提供されており、実績も豊富な塗料です。

工場や倉庫の鉄部塗装には欠かせない塗料です。この他にも大手塗料メーカーから遮熱塗料は発売されております。業者毎に慣れている塗料というのがありますので、使う塗料は予算もからみますから、業者とじっくり協議してください。

遮熱塗料の耐用年数はシリコンと同程度か、若干下回る程度になります。

工場・倉庫の塗装の手順

それではどのような手順で塗装が行われるのか、手順を説明いたします。

①足場の設置・養生

 

足場の設置を行います。足場の設置は、大抵は塗装をさらに足場業者に委託して設置するケースや、足場をレンタルしているケースがほとんどです。ですから足場は塗装費用の20%を占めると言われています。

養生とは、塗装しない場所に、塗料がとばないようにシートやテープで保護することです。

この工程に1日を使います。ちなみに工場に強みをもつ塗装会社というのは、自社で足場を組むことが多いです。

②高圧洗浄・ケレン

スレートの高圧洗浄

高圧洗浄機を使って、旧塗料をキレイに取り除きます。そして、高圧洗浄だけでは、取り除けない塗膜はケレンと呼ばれる作業を行います。ケレンとは”サンドペーパ”や”ワイヤーブラシ”を使って、旧塗膜を取り除く作業です。

塗装においては、この工程がもっとも大切です。もし旧塗膜の除去が中途半端だと、数年で塗装が浮き上がることがあるからです。

この工程の注意点は「騒音」です。特に高圧洗浄機の音はかなりの騒音ですから、工場内や、近隣に迷惑がかかります。休日に行ったり、事前に周知させることが必要です。

下塗り(さび止め)

工場や倉庫の屋根はほとんどは金属ですから、下塗り材にはさび止め効果のあるエポキシ樹脂が入った塗料を使います。しかしエポキシ樹脂は紫外線に弱い弱点がありますので、次の工程で紫外線に強い塗料を選びます。

中塗り・上塗り

この工程が、一番最初に説明した塗料(ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料)を使う工程になります。中塗りと上塗りは同じ塗料を使うので、2回塗りと呼ばれたりもしますし、トップコートと呼ばれたりします。

中塗りや上塗り(トップコート)には、下塗りのさび止め塗料が紫外線に弱い特性を補うためにも、紫外線に強い塗料がおすすめです。紫外線に対する強さは

◆紫外線に対する強さ

ウレタン塗料 < シリコン塗料 < フッ素塗料(1番強い!)

筆者のおすすめは遮熱塗料です。先に説明したエスケー化研の「クールタイト」ならば間違いありません。

足場・養生の撤去

塗装が終わると、足場や養生を撤去します。この工程にも1日を使います。シートの撤去などが終わった後に、塗料の汚れがついていないか、丁寧に確認します。

良い業者ほど、掃除や撤収が綺麗なものです。塗装の現場監督は、最初に掃除を徹底されます。その理由は施工は掃除が基本だからです。

工場・倉庫の塗装でよくある現場の話!
工場や倉庫では「うちの企業のベースカラーはオレンジだから、オレンジの色も少し入れてほしい!」あるいは「企業名を入れてくれ!」という要望は多いです。当然色を増やしたり、企業名を塗装すると、工程が増えて費用がそれだけかかります。一般家庭の塗装にはない、工場・倉庫ならではの話です。

塗装工事の期間は?

工場や倉庫の塗装は広さによりますが、半月~1カ月くらいが目安になります。塗り面積が広いとそれだけ時間もかかりますが、戸建てやマンションと違って、障害物が少なく、塗りやすい特徴があります。

工事の期間、気を付けないといけないのは「騒音」と「安全性」です。まず施工中でも工場は可動してますから、職人の屋根を歩いたり、高圧洗浄の音は結構響きますから、事前周知や気配りが必要です。

安全性については、工場というのは、いろんな人が出入りします。現場監督は最新の注意を払います。

塗装工事中の注意点

工場や倉庫の塗装では、施工管理がしっかりしないといけません。例えば住宅地に隣接する工場や倉庫では、有資格者が工事の事前に近隣に挨拶し、不安を払拭し、工事内容や、ある程度の騒音があることをしっかり説明します。

また工事というのは、どんなに気を付けていても、予期しないトラブルが起こるものですから、現場監督の経験や、現場の意識統一が大切なんです。

工場・倉庫の外壁塗装を安くできる業者の特徴とは?

本日は工場や倉庫の外壁塗装についてまとめてみました。塗装面積が広いことから、費用も安くはありません。数百万円~かかります。塗装を安く行う手段はないのでしょうか?

塗装を安く行うには、塗装のあらゆる工程を自社で全て行なえる会社が見積もりも安くできます。例えば、通常の業者は、足場は足場業者やレンタルしますから、それだけ高くなりますが、自社で一括で行う業者は、それだけ費用を圧縮することができます。

しかも、自社で全行程(できない工程もありますが)ができる業者のメリットは安全性が高くなるメリットもあります。複数の会社や業者が入り混じると、意思疎通や認識にズレがでますが、自社で全行程の会社は、その点の意思統一ができている傾向が高いです。

そういった業者をさがすには、無料サービスの一括見積サービスを利用するといいでしょう。フォームに入力すると、コールセンターから電話がかかってきますので、要望を伝えましょう。「足場を含めて自社で全行程を行える業者を紹介して欲しい!」と。みつからない場合もありますから、あわせて「工場や倉庫の大きい建物になれている業者を紹介して欲しい」と言うとよいでしょう。

外壁の現場を20年仕切っている。外壁塗装は詐欺が多い業界。詐欺を撲滅したい。匿名で業界の事情を暴露します。名前はペンネームです。