セメント瓦にアスベストが使われているか調べて対策する

「うちのセメント瓦は古いし、ひょっとしてアスベストが入っているのかな・・」

と屋根の瓦が古いとアスベスト(石綿)の健康被害を心配すると思います。アスベストは外観から判別するのは困難ですから、正確に調べるためには、専門機関にサンプルを渡して調べなくてはいけませんが、費用は数万円かかります。

また、仮にセメント瓦にアスベストが混入したとしても、すぐにあわてる必要はありません。なぜなら、セメントと混ざり固まっているため、アスベストの飛散が少ないからです。

ただし解体する時にアスベストが飛散しますので、やはりアスベストが入っているかどうかは事前に確認した方がよいでしょう。

本日はセメント瓦のアスベストが入っているかどうか心配な方に向けて、外壁塗装の親方を30年やっている私が解説いたします。

実は品質が良いアスベスト入りのセメント瓦

セメントとアスベストを混ぜて、大量に均一のサイズで作る事のできたセメント瓦は、日本の戦後を支えた建築建材でした。コストも安く施工性が高いため、かつては日本で多く使われていました。

またアスベストは断熱性、防音性、耐久性にすぐれた建材で外壁や屋根によく使われていた歴史があります。

その後、世界中でアスベストの健康被害の調査結果が発表され、現代ではほとんど姿を消しました。

しかし古い建物には、いまだアスベストが残っており、アスベストの除去は社会的問題になっており、改築やリフォームでアスベストの屋根は減ってきておりますが、日本全国に400万戸の屋根にアスベストが残っていると言われています。

セメント瓦には洋風の「厚形スレート」と和風の「コンクリート瓦」がありますが、どちらもアスベスト混入の可能性があります。

スレートの屋根にもアスベストは入っているかも!

アスベストが禁止されたのは2006年ですから、わりと最近です。セメント瓦だけではなく、実は化粧スレートにも、アスベストが混入している可能性はあります。なぜなら、禁止される直前まで、メーカーはアスベストを使った建材を生産していたからです。

2006年以降の築10年未満の建物は、アスベストを心配する必要はありませんが、築10年以上は、セメント瓦ではない、屋根もアスベストが混入している可能性があります。

ただし、後で解説しますが厚型スレートも、アスベストの飛散がありません。撤去の際も1枚ごとに撤去すれば飛散しないと言われていますから、すぐに心配になる必要はありません。

屋根のセメント瓦やスレートにアスベストが混入しているか調べる

セメント瓦だからといってアスベストが混入しているかどうかは、わかりません。アスベスト混入を調べる方法は3つあります。

①国土交通省のサイトを使う(石綿(アスベスト)含有建材データーベース)

 

セメント瓦の登録は少ないですが、国土交通省はアスベスト入りの建材のデーターベースをインターネットで公開しています。品番の調べ方は、瓦の裏側や、あるいは設計図面で確認します。しかし、セメント瓦の品番がわからない場合は、この検索方法は役にたりません。

古いセメント瓦はこのデーターベースにほとんど登録されていないのですが、もし品番がわかれば、まずはこのサイトで確認しましょう。

②メーカーのホームページで品番を確認する

list

一部のメーカーですが、ケイミュー株式会社のように、アスベストが混入している製品の品番を公開しているメーカーがありますので、メーカーのホームページで確認するのも有効です。ちなみにケイミュー株式会社はクボタとパナソニックの住宅建材外装部門を事業継承した会社です。

③調査機関にアスベストが混入しているかどうか調べてもらう

この方法がもっとも確実に、セメント瓦にアスベストが混入しているかどうか、調べることができる方法です。社団法人の日本環境測定分析協会では、アスベストの採取・分析が可能な業者をインターネットでエクセル形式またはPDF形式で公開しています。

自分の近くの調査機関に調査を依頼するといいでしょう。調査方法は、出張採取とサンプル送付の方法がありますが、具体的には調査機関の指示にしたがってください。

セメント瓦屋根の解体時は要注意

仮にアスベストが混入されていたとしても、健康被害がでるとは考えずらいでしょう。なぜなら問題になっているのは、アスベストの飛散ですから、セメントで固められたセメント瓦であれば、アスベストは飛散しません。

しかし、家を取り壊す場合は、健康被害が考えられますから、家を取り壊すときは瓦を一枚一枚丁寧に取り除いてから、取り壊す必要があります。

また取り壊しを考えていないのでしたら、飛散をおさえるアスベスト飛散防止塗装を施します。

セメント瓦の塗り替え時にアスベスト飛散は大丈夫?

セメント瓦の塗り替えでしたら、アスベストは飛散しませんから、心配ありません。塗装前に劣化が進んだ、瓦は個別に交換してもらいましょう。セメント瓦の塗り替えについてはこちらの記事をご覧ください。 → セメント瓦の屋根の塗装費用と手順を完全解説!

アスベストのセメント瓦屋根の葺き替え(ふきかえ)

アスベスト混入が発覚して、屋根の葺き替えを行うのも手でしょう。セメント瓦の葺き替え費用は、吹き替える屋根にもよりますが、一般的な戸建てだと、90万円~120万円程度が相場になります。

アスベスト対策は、カバー工法が現実的

アスベストの屋根の葺き替えは、許可をとったり、足場を通常より高くしたり、とにかく大変です。そんな中生まれたのが、カバー工法です。カバー工法とは、現在の屋根の上から新しい屋根をかぶせる方法で、アスベスト対策によく使われる技術です。

そして日本では、アスベストの除去というと近隣住民が相当嫌がりますから、カバー工法には屋根が重くなって耐震性が落ちるなどのデメリットがありますが、現実的な対応と言えます。

屋根のアスベスト飛散防止塗装

セメント瓦のアスベストの飛散を気にしている方は、アスベスト飛散防止塗装を行うとよいでしょう。塗装業者には、このアスベスト対策塗装を得意としている業者があります。

アスベスト飛散防止塗装が得な業者を見つけるのは、インターネットで無料で提供されている一括見積サービスを使うと、実績のある会社を紹介してくれますよ。

外壁の現場を20年仕切っている。外壁塗装は詐欺が多い業界。詐欺を撲滅したい。匿名で業界の事情を暴露します。名前はペンネームです。